死んだ後【終活】−2
 
 
 
 
 
 普通に生活してるとき
 とくに、若いときは
 
 いつまでも健康で元気に生きてゆくことが前提で、
 縁起のわるいことは考えないですよね。
 
 
 子供の時とか、身内や親戚のお葬式に出て
 死んだらどうなるのかな・・と思うことはあっても
 わかんないし、
 いつかわかるのかな・・くらいにしか考えません。
 
 
 こういう分野の研究で有名な方として、
 京都大学こころの未来研究センターのカール・ベッカー教授がいます。
 テレビ等のマスメディアを通して、
 いくつもの報告をなさっています。
 
 
 臨死体験の報告を信じないひとは、
 脳内再生だといいますが、
 
 世界中で報告されている臨死体験が、
 脳内再生(夢のように脳内で作り出した経験)なのかどうか、
 
 著名な評論家である立花隆さんが、
 数多くのインタビューやレポートを通して検討した結果、
 「脳内再生と断定することは出来なかった」
 としています(「臨死体験」)。
 
 
 要は、
 この件については、
 現在でも、
 わからない状態が続いています。
 
 
 だから、
 信じる人は信じればいいし、
 信じないひとは信じる必要はない・・
 
 
 ところで、
 臨終に立ち会った経験がある人のなかには、
 「幸せそうな表情で逝った」という感想をもつひとが大勢います。
 京大のカール・ベッカー教授も
 テレビで同じ発言をされています。
 
 
 インドの哲学は、経験則に基づくので、
 多くの臨死体験に基づく「輪廻転生」
 が前提となっています。
 仏教もそうです。
 
 
 魂は、連綿として続いてゆくよ・・なのです。
 
 
 あの世に行っても、また地上世界に戻ってくるし、
 それを、魂が解脱するまで何度も繰り返すのだ・・
 これが、インド哲学の根本です。
 
 瞑想は、
 無限に続く輪廻転生を短縮させて、
 すみやかに魂を解脱させる技術として進歩しました。
 
 この地上世界は、
 どんなに財産があり、地位や名誉があっても、
 有限の肉体に起因する苦悩があります。
 身体の痛み、老化、病気、人身事故・・
 きりがありません。
 身内や親族が事件や事故を起こしたとか、
 自分の責任ではないのに苦しむこともあります。
 
 
 
 現在の日本の「終活」は、
 死んだ後に身内に迷惑をかけないようにする
 というのが大きなテーマです。
 
 それは、とても大切ですが
 同時に、
 自分自身の、魂の行き先を改善するというのも
 大切です。
 
 
 日々の健康を維持しながら、
 魂の行き先を良好にする「若干の努力」。
 
 それが、本当の終活です。
 一日5分でも効果はありますよ・・ 
 
               −−2018年2月17日−−
 
 
 
 
 
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