瞑想と健康とサマージ
 
 
 
 
 
 身体(からだ)と意識(気持ち)は密接に関係しています。
 
 とくに、悪い感情は有害です。
 腹を立てれば、頭に血がのぼって血圧もあがる。
 心配ばかりしてると、髪の毛が抜けるし、体調不良になります。
 イライラすると、食べ過ぎて太ったり、
 緊張や不安があると、眠れない。
 
 
 瞑想したからといって、
 日常生活の中で、喜怒哀楽が消えるわけではありません。
 瞑想中にサマージを経験している上級者でも、
 日常生活での喜び悲しみは、普通に経験します。
 
 でも、サマージ経験者は、
 サマージの中では、喜怒哀楽が消滅します。
 とはいっても、
 普通の生活(日常意識)に戻れば普通の人間と同じですよ。
 
 
 サマージを経験できるようになった上級者は、
 怒りや、悲しみの感情を、サマージ中にゼロの状態にできるので、
 日常意識に戻ったときは、
 好ましくない感情は、ほとんど消えているのです。
 簡単に言えば、意識をリセットできるわけです。
 
 喜びは、サマージ中にも消えません。
 サマージが、喜びそのものだからです。
 
 こうして、
 瞑想上級者は、意識のバランスを常に好ましい状態に保ちます。
 なので、瞑想上級者は健康を良好に保っているひとが多いです。
 
 同じ人間ですから、
 ウィルス性の病気にかかったりもしますが、
 体内エネルギーを活性化させることによって、
 早期に健康を回復させる技術も学んでゆきます。
 
 
 聖者には喜怒哀楽がない、という誤解が全世界にあります。
 かれは喜びも悲しみも超越している・・みたいな。
 
 こういう誤解が生まれるのは、
 サマージ意識と日常意識とを、混同するからです。
 
 当たり前ですが、サマージ意識と日常意識は、違うんです。
 
 日常意識は、身体の五感が働いていますが
 サマージ中は、身体の五感作用は消滅しています。
 
 有名な般若心経のなかの「無眼耳鼻舌身意」の部分が
 高位サマージの状態を表現しています。
 身体の五感の作用が消え去った状態です。
 
 高位サマージは、「心頭滅却」の状態ですが、
 日常意識に戻れば五感作用も復活するので、
 「火もまた涼し」とはなりません。
 
 サマージのことについては、
 上級コースのレベル1、レベル2で説明しています。
 興味のある方は、ぜひ学んでください。
 
 上級コースの受講者は、
 身体感覚−五感作用−を消滅させて
 下位サマージを乗り越え、上位サマージへと進みます。
 
 みなさんが、
 正しく理解して、上位サマージへ進むことを願っています。
 
      −−2017年12月3日−−
 
 
 
 
 
 
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