神のリーラ
 
 
 
 
 ほとんど車が通らない田舎の一本道で、
 周囲は田圃で、見晴らしもいいところで、
 
 珍しく道が交差する箇所にさしかかったとき、
 どちらも油断していた車同士が衝突する事故って、
 けっこうあるみたい・・
 
 お互いに、他方の車は運転中に視認してるんだけど、
 ・・・停まってると思うらしい。
 そして交差点で、ドカン・・・
 
 うそみたいだけど、
 小型飛行機同士の衝突事故もあって、
 やっぱり、他方の飛行機がコッチに動いてないと錯覚するらしい。
 
 ニュース記事を見てる素人からすれば、
 そんなわけあるのか? と思うんだけど、
 実験してみると、お互いの進行角度が一定条件になると、
 まるで停まって見えるとか、コッチに移動してないとか、
 そういう錯覚になっちゃうらしい。
 
 
 こういう事故は本当に不幸だと思うけど、
 歩いてたって、
 曲がり角で人にぶつかりそうになることはいっぱいあるもんな・・・
 歩行者ならいいけど、自転車がそれやると困るよね・・・
 
 
 人通りが少ない夜の暗い道を歩いていて、
 鼻歌を歌い始めたら、暗闇に人が立ってコッチみてたとか、
 そういうのって・・・ある。
 
 女性の場合はとくに多いと思う。
 暗闇で、怖い道をあるくとき、
 なんか、ブツブツ独り言を云ったりすることって女子の方が多いもんな・・
 
 らく〜んさんは、まったく人っ気がない暗い道を歩くのがコワイから、
 そういうときは、
 大きな声で歌ったり、大きな声を出して元気を出したりするらしい。
 そうすると、
 けっこうな確率で、
 ホームレス系のおっちゃんとバッタリ会うそうで、
 なんで、よりによってそうなるかな〜〜・・・と嘆くけど、
 
 こういうのを、
 インドでは「神のリーラ」=「神様のお遊び」
 と云って、
 避けることが出来ない、人生の必須の経験・・
 みたいに語られるんだす。
 
 
 神のリーラは、いっぱいあるよ。
 人生順調で絶好調だ・・・・と思ってたら、
 別に悪いこともしてないのに、
 あれよあれよという間に風向きが変わって、あれれ・・やばいかも・・とか、
 
 すごく落ち込んでいたらラッキーが連続して、
 あれま、すごいんじゃないの・・・と思って、
 少し調子に乗ってたら、思いっきりコケるとか・・・
 
 
 笑えるのものならともかく、
 最近はさ〜、人様に注意したら刺されて殺されるとか、
 道を歩いてたら、脇見運転の車にはねとばされるとか、
 「リーラ(お遊び)」では済まない色の濃い事件や事故があるから、
 なんか、殺伐としてる・・・と思うときがあるネ。
 
 神様も、
 あれこれ遊ぶのもいいけど、
 ちょっとは、しっかりやっていただきたいと思うときがりますよ。
 大きな天災とか、大規模な人災とか・・
 普段は、あんまり(彼に)苦情はいわないけど、
 ときどきは、文句を云ってます。・・・ね。
 あのね、文句云ってもバチなんか当たりませんよ。それだけは信じてください。インドの哲学にバチっちゅう概念はないからね。カルマと罰(バチ)は違うから、ちゃんと理解していきましょう。
 
 
 
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