海 岸 列 車
 
 
 
 海と山のどっちが好きか・・・・なんて、
 そういう「質問」あるけど、
 そういうときは、たいてい「山」と答える。
 
 それは深く考えて答えてるんじゃなくって、
 日本のどこにでもある普通の緑の山が好きで・・・
 みたいに思ってる。
 
 
 でも、鉄道に乗るときはぜんぜん別で、
 海が見えるシーンで、かなり燃え上がるんよ。
 
 そりゃ、日本は海に囲まれてるから、
 鉄道に乗ってて、海が見えるシーンはいっぱいある・・・
 はず・・なんだけど、実は、感動するようなシーンはそう多くはないのす。
 
 
 遠くに海が見える・・・とか、
 このあたり雰囲気いいなあとか、
 そういう場所はけっこうあるけど、
 列車が海岸線のぎりぎりを走る箇所って、そう多くはないのね。
 あったりまえだ。
 そんな危険な場所に鉄道を通す訳がないからさ・・・
 
 
 そんでも、昔むかしに作った線路なんかは、
 たぶん、無理に無理を重ねて、海岸ギリで作ったとこもある。
 そういうところ、通過するときは、ほんとうに楽しい。
 遊園地のアトラクションの100倍興奮するよ。
 
 
 おらは鉄道評論家ではないので、
 思いつくままに好きな海岸鉄道を云えばだのぅ・・・
 北から順に、
 北海道の銭函〜朝里、
 北海道の八雲〜森、
 青森/岩手の種差〜種市、
 神奈川県の小田原〜真鶴、
 新潟県の親不知付近、
 兵庫県の明石付近、
 和歌山県の串本付近、
 広島県の呉〜光あたり、
 鹿児島県の喜入〜指宿あたり、
 鹿児島県の阿久根付近、
 
 
 もちろんね、こんなのは、その時の印象で、
 よそ見してるときもあるし、
 弁当を食ってるときもあるし、
 うたた寝してるときもあるし、
 天候とかもあるし、
 
 ほんとに、当人にとっての一期一会みたいなもので、
 二回目は違う印象の時もありますよ。
 
 
 例えば、津軽の海岸列車、五能線は有名だけど、
 寥寥とした景色が、そのときの気分に合わなかった・・・とか。
 ここは人気も高いし、海岸列車としては第一等だと思うけど。
 
 旅ってそんなもんで、
 とくに鉄道に乗ってるときは、
 車内販売が来て、
 販売係のお兄ちゃんとしゃべってるうちに「見逃した!」
 なんてェのも、けっこうありマス。
 くっそ〜・・・とは思うけど、
 後悔はしない。
 ご縁がなかったんだ・・・と、すっぱり諦めます。
 
 
 山陰本線の有名な「特牛駅(こっといえき);難読駅」
 なんぞは、行く前からとっても楽しみにしてたのに、
 車内販売の人としゃべってるうちに通過してしまった。
 だから駅標はみてません。後悔もしてません。
 
 
 もっとすごいのは、山陰本線の有名な餘部鉄橋で、
 気合いを入れて列車に乗ったのに、
 そこの前後の数分だけ眠ってしまった。
 悔しいから、もう一回チャレンジしたら、
 なぜか、そんときも、その区間だけ眠ってしまった。
 だから、あそこの風景、おらは見てないだよ!
 
 らく〜んさんは、別の機会に餘部鉄橋をみてるので、
 東北の海岸線を旅行してたとき、
 三陸鉄道のハイライト、岩手の大沢橋梁にさしかかって、
 「(餘部も)こんな感じダヨ」なんて云ってたけど、
 「あ、そ〜なの?」としか云えなかったな・・・
 らく〜んさんは一生懸命に「吉里吉里」の駅標の写真をとってた。
 
 
 その後、信じられないような東日本大震災が起きてしまって・・・
 
 震災後、
 最大の被災地の一つ、石巻に行ったときは、
 三陸鉄道もめちゃくちゃで、
 仙台空港のまわりの住宅街もめちゃくちゃで、
 石巻市内は、ゴミを運ぶトラックが数キロに渡って渋滞して、
 あたり一面が原野のようになっていて、
 住宅街の痕跡だけが残っていて、
 テレビの映像だけではわからない現実をみて、
 悲しかった。
 
 
 おらは、
 日常生活でも、
 目に見えないお方に普通に文句を云うけんども、
 
 このときばかりは、最大限の怒りをもって、文句を云った。
 
 
 目に見えないお方に対して文句を云ってはいけない、
 なんて、インドの聖者もどこの国の聖者も、云ってませんからね。
 
 近代の偉大な聖者とされている、
 ヨガナンダ先生もラーマクリシュナ先生も、
 「・・それはないだろう!」と思うときは、
 平気で文句を云ってます。
 
 みなさんにも、
 ここらあたり、わかって欲しいのね・・・
 
 子供は、
 父や母に不満があるときは、
 堂々と、不満を云ってかまわないのです。
 それが、親子の関係。
 子供は親の奴隷ではないし、
 親も反省すべき時は反省して欲しい。
 
 ここらあたり、ちゃんと理解してるひと少ないから、
 残念です。
 
 
 云っておきますけど・・・
 やりすぎに対して、きちんと不平をいう子供に対しては、
 目に見えないお方も、謝罪みたいな・・・
 そういうの、あるのです。
 文句ばかり云ってるのは論外だけどね。
 
 信じる信じないは、あなたの自由です(笑)。   ばいばい。
 
 
 
 
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