しゃれ
最近は日本ブームとかで、
海外でも日本のアニメは大人気みたいだけど、
おらが鼻を垂らしていた子供のときは、
「東大生が漫画を読み始めた」→「国が滅亡する」
みたいなことを、真面目に語る大人がいっぱいいた。
いま考えれば「そ〜かの・・・?」みたいな感じだけど、
未来を心配する大人は、
いつでも、あれこれ心配するの・・・・。
おらが、バカ目で鼻を垂らしてた子供のころ、
小さな子供ながらに、いちばん、腹が立ったのは、
ドリフターズの「ケーキ投げ」に文句を云った大人。
テレビ番組の中で、ケーキを顔にぶつけるやつね。
おなか抱えて、さんざん笑ってたら、
もっともらしい顔をしたおばちゃんたちが、
「食べ物を粗末にしている」とか
「子供の教育に良くないとか」
騒ぎ始めた。
でも、おらは子供だったけど、
あれ、ケーキじゃないのは、わかったぞ。
ケーキみたいにみえるけど、
砂糖も牛乳も、そんな、食べるものつかってない。
それらしく見えるもので遊んであるだけで、
それを「真似したい」「やってみたい」とも思わなかった。
なんか、
漫画は低俗だとか、
食べ物を粗末にしてるとか、
もっともらしいカオをしたシャレのわからない大人が、
シャレの世界に介入してくることが、
おらには、ど〜にも、理解できないのだな。
上方落語に、「胴乱の幸助」ちゅうのがある。
裸一貫で田舎から大阪に出てきた人物が、
一生懸命に働いて大きな財をなし、
町中の喧嘩沙汰を、まあまあと仲裁して悦にいるという噺(はなし)。
全部を財布(胴乱=お金)で解決して悦にいるんですけど、
真面目一本に生きてきたので、一切、シャレ(遊び心)が通じない・・・
そういう困ったお人の噺なんだす。
これ、現代でもまったく同じで、
シャレを、マジでしか考えられない人がいっぱい、いますね。
聞いた話だけど、ある大学の先生が、
夏休み明けに、エレベータで一緒になった人(若手教授)に、
「・・あとは冬休みを待つだけですね・・」
とシャレで云ったら、真剣に怒られたとか・・・。
なんか、余裕がなくなってんだろうか?
シャレのわからない怒るおばちゃんを絶滅させるのは不可能だけど、
らく〜んさんが懇意にしている、80歳を過ぎた女性は、
シャレのかたまりで、
あれこれサークルとかに行くと必ず自己紹介の時に
「・・山田花子です」
と云うらしい。
「そしたらみんな本気にするんだけど、あんた、どう思う?」
な〜んて、やってる。
「山田花子」なんて名前の人が本当に目の前にいたら笑うわ。
あのさ、タレントの山田花子師匠、あれだってシャレだかんね。
らく〜んさんが懇意にしている女性の逸話は、数知れずで、
いつか、また同じ話を含めてしゃべるかもしれないけど、
瞑想をする人が一番気をつけるべきことは、
日常生活では、
あはははは・・・と笑うことが最善手で、
便秘気味の深刻な表情をするのが、悪手だと、肝に銘じること。
もちろん、社会生活では笑ってばかりもいられませんけどね。
ま、失敗したら、便秘気味の深刻な表情をするのもよろし。
でも、一日眠ったら、忘れて、能天気に行こう! さよなら。
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