アルプスとヒマラヤ1
 
 
 
 妙にでっかいテーマだけど、
 書く内容は、たぶん、しょぼくなる(?)。
 
 そもそも、おらは本格的な登山なんかしたことないのだよ。
 富士山、八ヶ岳、霧島、ニセコ。登ったのはそんなもんです。
 ここらの山は子供だって登ってくるから、難易度は高くない。
 
 低い山なら高尾山とか、畝傍山(奈良)。
 車やロープウェイや鉄道を使った登山なら、たくさんある。
 観光気分で黒部ダムや上高地。アルプス的な高山気分を味わった。
 
 
 山が好きなのは、たぶん、そこに行けば、五感が純化されるからだと思う。
 
 ほれ、
 われわれの日常生活って、けっこう不自然な環境に満ちてるし、
 それもしょーがないけど、
 ときには、運動不足や、五感が鈍ってるなあ・・と思うことがある。
 
 軽症のときは1〜2時間散歩すればいいんだけど、
 からだが重いな・・とか、アタマの切れが悪いな・・・というときは、
 森とか山とか、樹木の緑のなかでフェトンチッド沐浴もよい。
 森の精霊に満たされる森林浴・・・・。
 
 崩れかけた五感機能が、シュッとするよね。
 もちろん海も良いし、滝の周りのオゾンもいいみたい。
 瞑想の効率を上げるのに良いことは勿論です。
 
 
 でもさ、
 アルプスとかヒマラヤって話になると、
 そういうのとは、ぜんぜん話が違ってくる。
 
 自分で登る気はゼロだけど、
 すごい山をみてみたいな・・・と思ったのは、冒険家、植村直己さんの本。
 「青春を山に賭けて」を読んで感動したのでした。
 
 ストイックに物事を極めたい・・・というひとには、
 是非読んでもらいたい、おすすめの本です。
 何の代償も求めず、
 ひたすら、自分の努力だけで突き進もうとする、
 「空手バカ一代」的な姿勢は、
 たぶん、瞑想する人にも役に立つと思うよ。
 
 だって、命がけで必死に孤軍奮闘したって、
 だれも社会的に評価してくれないし、
 お金が稼げるわけでもないし、
 遭難して屍(しかばね)になるかもしれないし、
 そういうの一切無視して突っ走るチャレンジ精神。
 
 あまりに感動したので、
 ある日、植村直己さんが生活していた板橋区仲宿を散歩してみた。
 奥様の実家の豆腐屋さん、植村さんのアパートの付近、
 感慨深く眺めました。
 これは、インドの高名な聖者の足跡を探索するのと同じで、
 ま、ミーハーなんですわ。
 後に植村さんの故郷の豊岡も訪れたけど、それは別のはなし。
 
 
 さてさて、植村さんの本で、最も感動したのは、
 モンブラン(標高4810m)に登ろうとしたときの話。
 すべての登山家が一度はチャレンジしたい山。
 野口健さんも、初期のころにチャレンジしています。
 あ、「イッテQ」のイモトアヤコさんもチャレンジしました。
 このあたり書き始めるときりがないので、やめます。
 
 いや、
 書き始めると、難しいネ、このテーマ。
 テーマが壮大すぎて、
 三文作家がノーベル文学賞に挑んでるような、
 なんか、あほらしくなってきた。
 
 何回かにわけて、ちょびっとづつ書くけど、
 
 
 ちょっと、はしょって云うと、
 アルプスとヒマラヤの共通点は、夏でも山肌が雪で白い、
 どちらも、風景として見たときには、超絶美しい、
 でも、ぜんぜん違うのは、標高。
 
 アルプスの有名な山の標高は約4800〜4000m。
 ヒマラヤの有名な山の標高は約7500〜8800m。
 
 人間は、空気を吸って生きてるので、
 酸素濃度が薄いところは、生きてゆけないん・・・
 登山テクニック云々の前に、ヒマラヤの高所は、歩くだけでも危険。
 アルプスの高所は、鉄道やロープウェイで観光客でも行けるのね。
 そこらあたり、ちょっと、違うのデス。
 
 
 高山が瞑想やサマージに適してるとは思わないけど、
 3000mを超えた高地での瞑想は、
 経験としては貴重だな・・と思いました。
 呼吸器系が強靱なひとなら、
 クラクラするようなサマージ経験が出来るかも(・・・?)。
 おらの場合は、瞑想前からクラクラしてたから保証はしない。 ばい。
 
 
 
すわみ亭の目次へ戻る
フロントページへ戻る