ラーメン
 
 
 
 仕事の関係で、最近、海外のラーメン屋さんのことが話題になることがあるんです。
 
 
 おおむね、各種の法律的な話題の話が90%だけんども、
 おらの海外経験でも、役に立つことはある。
 
 
 実は、おらはの、
 海外(ヨーロッパ)でラーメン屋さんでもやりたいな〜・・・なんて、
 むかしから、
 半分冗談で云ってただよ。
 
 のんびり生きていけるかな・・・・
 なんて思えたからだけど・・・
 
 
 ま、日本料理とか、
 本格的な料理ちゅうのは、どう考えても、まず無理だし、
 そりゃ、ラーメンだって追求すれば奥が深いのはわかってんだけど、
 
 実際、海外でラーメン屋さんに入って食ってみると、
 ・・・これは、おらが作った方がよっぽどマシだべな・・・
 と、思うことがいっぱいあったのだ。
 
 
 んでもって、
 最近は、あっちこっちの海外で開店するラーメン屋さんの担当者と打ち合わせすることがあって、
 
 乏しいながらも、自分の経験をしゃべった。
 
 もちろん担当者さんもよくわかっていて、
 「味を現地向きに調整するのは、ある程度やむを得ない」とか
 「トッピングも、現地に合わせるのは商売としてやむを得ない」とか、
 
 
 いろいろあるけんど・・・
 
 わてと、らく〜んさんが海外で食べたラーメン経験で云えば、
 やっぱり、日本の本店の味を守ってるところは強い・・・
 という、実に単純なことで・・・・
 
 
 現地に迎合して味を変えてゆく方針を認めると、
 現地の従業員が勝手にどんどん味を変えていって、
 材料まで勝手に変えてしまって、
 
 なんじゃこりゃ・・・?
 
 
 となることが、ホント、けっこう多いらしい。
 そのチェックに、膨大な費用(人件費+旅費+ホテル代)を要する。
 
 
 海外のラーメン屋さんといっても、
 アジアもあればヨーロッパ、アメリカもありますね。
 
 
 ラーメンはシンプルな食べ物なので、
 日本国内ではイメージ合戦みたいなとこがあるけど、
 
 海外では、やっぱり、日本の本店の基本の味が大切だなあ・・・と思うん。
 
 奇抜な見た目とか、
 奇をてらったトッピングとか、
 そういうのも楽しいけんども・・・
 基本のスープ、麺の味わいが大切だ・・・なんて、語り合う。
 
 例えばね、フランスのパリにも、どっさりラーメン屋さんはあって、
 どの店も、
 日本人観光客がやってくる土産店と仲が良いのか、
 アピールというのか、宣伝はすごいんだけど、
 
 勧められて行ってみると、
 満足度に較べ過剰に支払金額が高くて、損をした気分になるか、
 ストレートに「まずい」か・・・
 
 
 でも、感心するお店もある。
 日本人が直接経営しているパリのオペラ座近くのラーメン屋さんは、
 これはもう日本の高水準の店よりよっぽど美味い・・・。
 
 んで、そこの近所には、ベトナムやフィリピン出身のシェフが経営するラーメン屋さんもたくさんあって、店構えや暖簾(のれん)だけだと本格的な日本の店と見分けがつかないから、つい入っちゃう観光客も多いと思うけど、味の保証は・・・ムズカシね。オコったら負けネ。世界は広いネ。
 
 
 らくさんと一緒に食べた海外のラーメン屋さんで、おおおおおお〜っと感心したのは、ロサンゼルスの日本人街のラーメン店と、パリのオペラ座近くのラーメン店でした。ロンドンも悪くないよ・・・とラク〜ンさんは云うけど、わて、ぜんぜん覚えてないのね。
 
 感動したラーメン屋さんの店の名前(屋号)、はっきり書きたいけど、
 それ信じて行って「まずい」とか云われたらかなわんし、
 すわみ亭はガイドブックじゃないからさ、
 やめとく。
 
 それに、自分たちだって、感動した幻のチャーハンを求めてスイスまで行って、同じ店に入ってがっかりした経験もあるからね。
 
 料理店の味って、美味い不味いの波があるし、
 
 日本のラーメン店でも、
 同じ店に二人の作り手がいて、
 ベテランのAさんが作ると感動的に美味いのに、
 経験の浅いBさんが作ると、凡庸な味になる・・・って、
 そんなん、よくある。
 同じ材料、同じ器具を使ってるのに、
 ぜんぜん違う味になる。
 
 だから、レシピが同じでも、
 作り手がちがうと、ぜんぜん違う味になるときもあるから、
 だから、料理は本当に味わい深いんね。
 
 季節、外気温、水、火力、
 それが微妙に違えば、同じ人が作っても、食べる人の印象は違ってくるのね。
 
 
 瞑想も同じでね、
 同じ瞑想レシピでも、
 作り手(瞑想する者)の気持ちのもちかたや真剣度合いで、
 ぜんぜん結果は違ってくるのヨ・・・・
 
 
 そこらあたり、わかってほしい。
 
 
 
 
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