ブーメラン
 
 
 
 そりゃあね、
 
 人間、自分に自信がないときは、おどおどするし、きょどることもある。
 
 先輩や上司が怖いので、
 うまくしゃべれない・・・とか、だれでもが経験するところです。
 
 
 だからといって「自信を持ちなさい」といわれても、
 なかなか、そうはうまくいかないのが人間で・・・・
 
 
 結局は経験を重ねるしかないんだけど、
 
 瞑想を成功させようと思ってるひとが覚えておくべきことは、ひとつ。
 
 
 目に見えないお方と対峙するときは、
 自分は、とても愛されていると強く信じること。
 
 
 自分の勝手な判断で、
 自分はまだまだダメだ・・・とか、
 もっとすごい人がいるから、上に行けないんじゃないか・・・とか、
 
 
 そんなことを考えたり思ったりする必要は、ないのです。
 
 目に見えない方は、ざっくばらんに、自分をさらけだしてくる人を好みます。
 
 なぜなら、目に見えないお方は、
 われわれのことなんか、自己紹介する前に百も承知で、
 もっと云えば、われわれ自身が忘れてしまったことも全部知ってる。
 そういう相手に、自分を飾ってみても、どうにもならないんです。
 
 どうにもならないけど、
 アッチは、無条件で自分を愛してくれている・・・・
 ということさえ了解すれば、そして、それを信じられるなら、
 なにも怖れることはないし、隠すこともないし、おどおどすることもない。
 
 
 おらは昨日、呑みすぎまして、
 新橋駅前でひととぶつかって、腹が立ったので悪態をつきました・・・
 ・・・ほんとうにすいません。
 
 くらいの調子で、
 あんまり思い悩まず、
 目に見えないお方と会話するような調子で、
 びくびくせずに瞑想するのが良いと思う。
 
 (ネットで)ひとの悪口を書き込みました。
 すいません、もうしません・・・・
 くらいの反省の気持ちがあれば、
 たぶん、大丈夫。
 
 
 暴力のような「行為」は、ダメよ。
 反省しても、ブーメラン。
 
 あ、これね、
 最近、ネットでブーメランっていう言葉、よく使う人いるね。
 仏教的に云えば、因果応報。
 じぶんの行為は、いつかは自分に戻る・・・ちゅうようなことで、
 
 たとえば、
 ひとをいじめたら、同じ経験を自分が味わうようになるし、
 ひとに情けをかければ、ひとの情けを受けることもある。
 
 前者は「天に向かって唾を吐く」
 後者は「情けは他人のためならず(徳は自分に戻る;謙虚な意味で使う)」
 
 
 原理は単純なんだけど、
 ひとを押しのけてでも勝ったものが利口だべ、
 所詮、勝てば官軍じゃ・・・・
 というひとも最近は多いので、
 
 そういう風潮に流されることもあるかもしれないけど、
 ときどきは「ブーメラン」を思い出してね。
 それさえ、ときどき思い出せば、大丈夫だから。   さようなら。
 
 
 
 
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