寝台列車
先日のこと、
のんびりした休日の朝だったんだけど、
仕事場に来てコーヒーを飲みながら、
ごちょごちょっと、ネットをみていたら、
電話が鳴った・・・・
普通、休日に仕事場にかかってくる電話には出ないんだけど、
相手先の電話番号をみると、知り合いだったので、ま、出た。
おら「・・・どないした?」
友人「・・あのさ、**日の夜なんだけど、会えるかな?」
おら「・・・たぶん大丈夫。でもどうしたの?」
友人「・・ま、寝台列車に乗りたくなって・・・」
な〜んて会話になったんだけど、
この友人は、鉄道、とくに鉄道車両のパーツを好むひとで、
海外の鉄道や電車にも興味をもってるので、
ドイツで開催される鉄道車両パーツの展示会とか、
なんちゅうか、あの・・・、普通の人は「・・・・?」っちゅうようなところにも、嬉々として出向いてゆく、そういうタイプのデブ。
で、その電話をきっかけに、寝台列車のことあれこれ考えてたら、
少ない回数だけど、おらも、何回かは乗ってるだな〜〜・・・と思った。
む〜〜ん・・・、ちゃんと覚えてないけど(←記録しないから)、
たとえば、
東京→大阪の寝台急行「銀河」
東京→出雲の寝台特急「出雲?」
東京→青森の寝台特急「名前わすれた」 とか
現在の寝台特急は、たいてい個室になってるイメージがあるけど、
むかしは、上下三段ベッドとかもあったし、
狭いし、男女ごちゃごちゃに割り当てられたから、不便なこともあっただよ。
さきほどの友人のはなしなんだけど・・・
かれ、あるとき、
出張の帰りに寝台列車に乗ったとき、
自分の寝台にもぐりこんで、
さて、仕事もおわったし、まずはキオスクで買ってきたビールでも・・・と思ったときに・・・
わちゃわちゃわちゃ〜〜っと、修学旅行の女子高生が入ってきて、
そいつの寝台席のまわりは、きゃーきゃー、わーわーの女子高生で一杯になってしまった。
そいつはデブだけど、かなり繊細な神経をもってる上等のオジサンなので、
ビール飲んだら、においするかな・・・
トイレに行く回数が多かったら、怪しまれるかな・・・・
な〜んて、女子高生に気をつかって、ビールも飲まずに翌朝まで静かにしてたそうです。おらだったら、車掌に頼んで寝台の席を代えてもらうけんども・・・。
女子高生と「酒」、といことで云えばさ、
おらにも、にが〜い思い出があるだ。
あるとき、暑い暑い夏の休日。
おらは、JRの身延線、甲府→身延→富士に乗ってみようとおもってさ、
早朝から気合いを入れて甲府まで行き、
甲府から身延線のローカルに乗って、身延まで行って、下車した。
そのときは知らなかったけんど、
山梨県の身延には有名な寺院(日蓮宗の総本山久遠寺)があって、しかも、「巨人の星」(梶原一騎原作・川崎のぼる作画)の主人公「星飛雄馬」が、捕手の「伴宙太」とともに冬の合宿をして、「星、おまえの球は軽い!!」という、ピッチャーとして致命的な欠点を宣告された場所として有名だそうで・・・・。 でも、
そんときのおらは、有名な久遠寺があることも、星飛雄馬にゆかりのある場所とも知らなかったんで、駅をでたとこにある山ン中の川(富士川)をぼっさ〜とながめて、「流れが速いなあ・・・」なんて思いながら、ちょびっとのんびりして、そんで、時刻表にあわせて小さなJR駅に戻り、ほとんどひとがいない、駅の待合所のベンチに腰掛けて、のんびり・・・っとビールを飲んだ。
ゆったりとした時間が流れてました、
そんでさ、こっから急展開で・・・
乗る予定の列車が到着する3分まえくらいになって、おらは、ホームに出ようかの・・・っと、ベンチを立ち上がった。
そのとき!!!!!
ほんと、まさに、そのとき。
ぎゅわわわわわ〜!!! っと、大量の女子高生が駅舎に入ってきた。
・・・・え?
っと、思っても、どうにもなりまへん!!
彼女たちは、おらと同じ列車に乗るようで、
まずいかも・・・と思ってたら、
げははははっはっと、男子高校生も駅舎に入ってきた。
・・・・やべ〜な〜・・・・・
と思ったんだけど、
どうにもならんのでね、
やってきた短い編成の列車(一両編成?)に、
高校生の彼ら彼女らと一緒に乗ったけど、そりゃもう、ラッシュアワーの山手線より混雑した。んでもって、おらは、酒臭い息をするので、たいへん、ご迷惑をかけてしまった。美しいお嬢さんに「やだ〜」っといわれたけど、なんせ逃げ場がないのです。
夏休みには登校日っていうのがあるのは、しってるけど、
その日が、彼女たちの登校日だなんて、おっちゃんは知らなかったんだ。
許してけろ・・・・・。
さっきまで、おっちゃん、ひとりで静かにビール飲んでただけなんだ・・・。
そのとき以来、身延線には乗る機会はないけどさ、
久遠寺にも行ったことがないし、本当にいいところだったので、
いつか機会があれば、また行ってみたいです。
富士川の急流の、すがすがしさもよかったしね・・・。 ばいばい。
フロントページへ戻る