厩(うまや)
 
 
 
 今日は、ケーキを食べて、ワインを飲んで、わーわー騒ぐ日、
 
 ・・・だと思ってるひとも、いっぱいいるけんども、
 
 はい、今日は、クリスマス・イブっちゅうことで、
 ほんとの、本番のクリスマスは明日なんだけど、
 明日になったら、もうクリスマス終わった・・感(?)があって、
 んで、コンビニとか、クリスマス・ケーキ半額になって売られてるし、
 
 ・・・なんかへんだ・・と思うけど、
 なんせ、日本はすぐ正月なんで、
 デパートや商店街の商戦モードは、正月用に切り替わるもんね・・・。
 
 
 アメリカやヨーロッパでは、
 25日がクリスマスで、26日がクリスマス休暇で・・・ってな具合で、日本とはちょっとちがうらしい・・・。でも、おれら日本人だから、そんなんカンケ〜ないしな・・・みたいな。
 
 知らなかったけんども、日本中で云えば、あっちこっちの町とか村には、住民が長い歴史でほとんど仏教系なので「クリスマス・・は、あんまり関係ない」という処もあるようです。でも子供がいれば、ま、ケーキくらい食べるかな〜とか・・なんとなく柔軟にやってるようで・・。
 
 おらには、クリスマスを語るような教養もないし、
 クリスマスだからと云って、特別なことをする習慣もないけんど、
 
 瞑想をするひとにとっては、ちょっとしたチャンス到来の時期で、
 とくに瞑想を始めた初心のころは、この時期に内的聖音がとても聞きやすくなる・・・
 っちゅうような傾向があります(←個人差があります)。
 
 だから、おらの場合は、最初のころは一生懸命やった。
 ・・・いろんな経験します。・・・以上。
 ・・・内的経験って、ひとの書いたものを参考にして「事情通」ぶるひともいるから、ちゃんと書けないこともあるんです。
 
 
 だからハナシを切り換えて、キリスト先生の生誕ってことで、
 ベツレヘム・・・のこと、書いてみっかの・・・。
 
 あるとき、いい年こいた教養のあるおっさん(←高学歴)に、
 「ベツレヘムって、いまでもあるんですか?」って聞かれて、
 腰をぬかしそうになったけど、ま、
 普通の日本人にとっては、たしかに関係ない町だんな・・・・
 
 
 で、ベツレヘムは日本からは遠いけど、ちゃんと存在する町なんでね、ぼっさああ〜っと飛行機に乗って、エルサレムからぼっさあああ〜っとタクシーに乗ってれば、ちゃんと着くところなんです・・・。
 
 ・・・いや・・
 ちょっと違うかの・・・
 「ぼっさあああ〜っとタクシーに乗って・・」と書いたけど、
 ベツレヘムの町は、ユダヤとアラブの争いが活発になってて、
 
 だから、タクシーで行くにしても、道中は緊迫感がある。
           (写真1)(←クリック!)
 
 ・・ん、なんで「バス」で行かないの?
 と思うひともいるかもしんないけど、
 いや、行けないことはないけど、シンドイ。
 途中で小型バス乗り換えるとか、めんどうなの。
 直通のバスは、ないのです。
 
 それにね・・・普通の日本人が個人で行くのは、かなり危ない。
 最低限、アラブ系のタクシー運転手がいれば暴力沙汰には巻き込まれないかな〜っちゅうくうらいの、苦渋の選択だす。
 
 おらは、ベツレヘムには2回行った。
 1回目は、ちょっと甘く見てて、
 行きはタクシー、帰りはアラブ系バスでエルサレムに戻った。
 2回目は、ベツレヘムのアラブ系住民が騒ぎ始めたころで、タクシー運転手もびびるくらい、かなり緊迫した状況になっていた。エルサレムからベツレヘムまではタクシーで1時間くらいだけんど、途中には、武装した検問所もあるし、観光名目であれば通してもらえたけど、
 
 一般道からベツレヘムの「生誕教会」がある町に上がってゆく坂道も、
 アラブ系のタンクシー運転手さんでさえびびる緊迫度でした。
 あっちこっち行き止まりになり、運転手さんが必死に道を選択してくれて、ようやく、生誕教会にたどり着いたら、おら、らく〜ん、運転手さん、みんな、へえ〜とへと。
 
 こうして、ようやくクリスマス・イブの日に、
 生誕教会にたどりついたんですが・・・
           (写真2)(←クリック!)
 写真左手にクリスマスの飾りがみえるでしょ・・・。
 
 
 ほんとうに、世界的なニュースになったのは、
 日本の男女カップルが、
 どうしたわけか、一般道からベツレヘムの「生誕教会」がある町に上がってゆく坂道を、手をつなぎながらニコニコと歩いて登ってきたんだす・・・。
 
 その道のまわりは、たくさんの、世界中のメディア記者が陣取っていて、
 ・・・わ〜〜あれはなんだ〜〜〜・・・・!!
 みたいなことになって、一時、騒然となったということです。
 
 いつアラブ系住民の怒りが爆発して大規模な紛争に発展してもおかしくない、そういう緊迫した現場の空気をまったく知らずに、
 
 そのカップルは、にこやかに手をつなぎながらのぼってきたのね・・。
 
 わて、ばかなので、これについては、コメントできまっしぇん。
 
 
 欧米のメディアも日本のメディアも「なにを考えてるんだ!!」と、
 そういう調子だったように思うし、
 たしかに、現場の危険な雰囲気をぜんぜん知らないのは、それはないよ・・と思うけど、
 
 ・・・なんか、ニコニコ歩いてきた日本人カップルも、憎めない(←でもダメなんだよ、こういうの!!)。
 
 
 あのさ、キリスト先生、馬小屋(厩;うまや)で生まれたっていうことになってましょ? で、インドで最も尊敬されているクリシュナ先生も、インド北部のマトゥラーという町の馬小屋(厩;うまや)で生まれたっていわれてて、わても、らくさんも、その厩を見学に行っただな・・・。ベツレヘムの厩もマトゥラーの厩も、どっちも、現在の地表面より低い地下一階、みたいなところにある。
 
 そんで、わが日本の聖徳太子様も、厩戸皇子(うまやどのおうじ)という幼名でありまして、厩の戸の前でお生まれになったとか、誕生場所の付近に「厩戸」という地名があったとか云われていて、
 
 そんで「厩」の前で生まれたという説をとるひとのなかには、
 
 聖徳太子は、キリストと関係がある・・・・まちがいない!
 ・・っちゅうような、
 「・・・ほんまでっか?」
 なことが語られるようになるんだけんど、
 ・・・謎は、謎で、楽しいので、
 楽しめるぶんには、どんどん楽しんでいいけど、
 
 
 「確証バイアス」といって、
 じぶんが「こうだ!」と信じたら、
 他人の意見をほとんど聞かなくなる意識は、ちょっと怖いから、
 ・・いつも、思い込みには気をつけて・・・
 肩のちからを抜いて、こころに余裕をもって、がんばろう!!
                メリー・クリスマス!!
 
 
 
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