グ ラ サ ン
 
 
 
 クリスマスが近づいてきて、何日かまえから、
 なんか目がいたいなあ・・と思って、
 ・・・・へんだなあ・・・風邪ひいたかなあ・・・
 
 っとか、ぼ〜んやりしてたら、
 眼鏡が、ぐにゅっと歪んでることに気づいてさ、
 ほんで眼鏡屋さんにもってったら「こりゃ修理しないとダメですね・・」
 っちゅうことで、いま、わては度入りのサングラスを装着中なの。
 
 
 子供のころから目が悪くって、
 しかも「遠視」という、何万人にひとりの「変態目」(←眼科医談)なんだそうで、だから、小学生のときからおら「老眼鏡」なんだのう・・・。子供のとき、爺ちゃんが、眼鏡かしてくれ・・っちゅうんで、あるとき眼鏡を貸してあげたら、「うわあ・・・こんな強いのじゃなんにも見えない・・」と驚かれた。
 
 
 小学校に入学した直後からメガネが必要だったんだけど、小学校2年生の時に、メガネがない、メガネがない・・・って、20分くらい家の中をアッチコッチ探し回ったことがあってさ・・・
 
 結局、アタマの上にメガネを乗せてた・・・っちゅうことがあって、おらはそのとき、子供だったけど、「年をとってボケてるっていわれるのは、ちょっと、ちがうんじゃね〜か・・・」と、認知症を深く考えた(←ワケね〜!!)。でもね、おらは、そのとき、年をとってボケたみたいな行動をすることがあっても、いやいや、子供の時から自分はすでにボケていた・・と思えば、悲しむこともないよな・・なんて思ったのは、はっきりとした記憶として残っておるのであ〜るるる。
 
 メガネといえば、大切な試験前に、道をあるいていて、メガネを道に落としてレンズが割れて・・どしえええええええ〜〜〜・・・っとなったことがあった。メガネがないと、試験問題も見えん!!
 
 そんときは国立国会図書館の帰りで、国会議事堂裏の衆議院会館前、つまり、だ〜あれも歩いてない道で、あちゃちゃちゃちゃ〜〜・・・っと嘆いて、どないしよ〜〜〜・・・と思っても、梅雨時の暑い日差しのなかでみえるのは、首相官邸を警備してるエリート警察官ばかりで・・・・、お金がないときにメガネを壊してしまって、ほんとに、みじめな思いがした。
 
 はい・・・
 
 で、おおいに困ったわては、そんときは嘆きながらも新宿の○井に行って、新しいメガネを作ってもらっただな。んで、そのとき壊してしまったメガネは、後日、レンズだけ交換してもらって、いまでも大切にしてるだよ。切羽詰まって本当に困ったときの、青春の思い出のメガネだからね。
 
 
 ほいじゃ、いま、現在、なうで装着中のグラサン(←度入り)は・・・と云えば、
 
 これはもう、炎天下で高校野球をみるために作ってもらったものだすな。
 
 
 いや、普通のサングラスっちゅうもんは、いくつかはもってた。
 冬のアルプスとかにいくとき、サングラスがないと、目を痛めるんだす。
 
 でも、そういう目的のサングラスと違って、
 真夏の炎天下の高校野球をみるってのは、太陽光と瞳孔の微妙な調整が必要だそうで、なんか、難しい理屈があるそうで、野外球場での野球観戦用に作ってもらった。
 
 んでね、あるとき、甲子園をかけた高校野球の地方予選をみてたら・・・
 
 ときどき使う双眼鏡の視界の中に、見覚えのある女性のすがたがあった。
 
 おらは三塁側の内野スタンドでみてたんだけど、
 双眼鏡の中に見えるその女性は、バックネット裏の特等席で、右手を突き上げてガンガン応援してたんだの・・・。
 
 ありゃりゃ・・・あれはマイ母でね〜の・・・・
 
 
 ま、しかたないから、バックネット裏に行ってマイ母に挨拶したら「あら来てたの・・・!!」っちゅう感じで喜んでくれた。野球観戦はとっても疲れるので、おらは1時間くらいしか球場にいないんだけど、マイ母は、最初から最後まで、3試合くらい平気でみてただよ・・・。かないません。     ばいばい。
 
 
 
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