聖 書 の 国
個人旅行をするひとが、「厳しい・・・!!」と感じる海外の旅行先ベスト3をやると、
北インド、イスラエル、中央アフリカ・・・・
の名前が挙がるんだそうです。ほんとかどうかは、しりませんけど、わて、北インドとイスラエルは経験として知ってるから、云わせてもらえるなら、はい、きっついです。
北インドって、デリーとかベナレスとかカルカッタとかですけど、
まあ、何回行っても、そのたびに驚くことがあって、
いつも「・・・ああ、そうだったなあああああ〜〜」と反省して、
でも、また行くとすっかり忘れてて、「・・・ああ、そうだったなあああああ〜〜」と反省することを繰り返します。
いやね、団体旅行で行くひとは、あんまり経験しないと思うけど、
リキシャに乗る、バスに乗る、タクシーに乗る、ホテルに泊まる、
そのひとつひとつが、けっこうシンドイ交渉になるんですな。
めんどくさい。
そして、すぐダマされそうになる。
乗る前の約束が「20(ルピー)」だったに、
降りるときには「100(ルピー)」と請求される・・とか。
ま、これくらいは慣れたから、北インドでのトラブルはほとんどなくなった。
でもさ、イスラエルって、ぜんぜん違った意味で、めちゃくちゃキツイ。
いや、われわれ日本人や欧米人は、自由に入国できる国だし、
イスラエルだって頑張って観光をアピールしてるので、
実際に行ってみれば美しいし楽しい国なんだけど、
やっぱり、入国とか出国とか、そういうときのチェックはきついデス。
なんで・・・・
って、おもうひともいるだろうけど、
なんで・・・・
って、それを説明するのが、とっても面倒で・・・
池上先生に説明してもらわないと・・・くらい、面倒。
そもそも、問題は、旧約聖書のあたりからはじまるんですわ・・・ これ、紀元前のはなしでっせ・・・・
で、ぐちゃぐちゃ〜〜〜〜・・・・っと、
・・・ま、2000年以上、
わちゃちゃちゃちゃ〜〜っと、続いてきて、
・・・ま、現代になっても、
すちゃちゃちゃちゃ〜〜〜・・・・と、続いて、
はやいはなし、結婚前から離婚のはなしを真剣にやってる夫婦・・・みたいな・・なんじゃそりゃ・・っちゅうか・・・とっても、めんどうな。
でも新約聖書の世界をみてみたい・・・と思ったらエルサレムとかベツレヘムとか、いくっきゃない!! っちゅうことで・・・一大決心でエイヤっと元気よく日本を飛び出してゆきました。
一回目のときは、な〜〜んにも予備勉強もせずに、
行ってみりゃなんとかなる・・・くらいの勢いで行ったんだけど、
そりゃ・・・二回目、三回目・・・となると、
少しずつ、ちょこちょこっと、ばかはばかなりに、レンタルビデオ店で世界遺産のDVDを借りてきて見たり、小学生向けのマンガの歴史参考書を買ってきて見たり、・・・・ま、大ざっぱに、なんとな〜〜く、ぼや〜っと理解した。
瞑想もそうなんだけどさ、
とにかく難しそうなことは、
最初から、ググっと、バッチリ理解した・・・
なんて無理なことはせずに、
・・・ぼや〜〜〜っと、大ざっぱに理解するほうが間違わないという、
わてなりの「ぼやっとの法則」で、イスラエル旅行に挑んだんです。
だいたいね、おおかたの日本人とおなじで、
最初にイスラエルに行こうと思い立ったときは、
どうやって行けばいいのかもわからなかったから、
近所の旅行代理店に行って「あの・・イスラエルに行きたいんですけど・・」と、ばかまるだしの表情で「・・で、どうやって行けばいいんでしょ?」なんて、顔見知りの女性の旅行計画担当者にお尋ねしたんだの・・・。
すると担当の小嶋さんは「イスタンブール経由ですね・・」っと即答なさった。
おらは、彼女のアドバイスを100%信用してたので、
「・・ほんじゃ、それでお願いします」と飛行機の手配を頼み、ホテルも予約して、ぱぱぱっと現地に向けて出かけて行きました。ぐちゃぐちゃ考えるより、ぱぱぱっと行った方がはやいんで、行って困ったらそんときゃそんときに対処すればよろしい・・・。
・・・でね、一回目のイスラエルは、こりゃもう、ほんとうに最初から最後までしんどかった・・・のでした。成田からイスタンブールまで12時間、そこから、えいやっと飛行機で3時間くらいでイスラエルに着くんですけど、
到着するのが、テルアビブ空港・・・・いや、あの、正式な空港名はベングリオン空港ってんですけど、テルアビブって、なんか、しょっちゅうニュースで事件が起きてるようなイメージがあったんで、まず、それが、む〜〜ん・・となっただ・・・。
ほんで、到着したはいいけど、
おらのように、ばかづらの個人旅行者が入国しようとすると、
イスラエルっちゅう国は、どえりゃー厳しく、「日本人であるおめさんが、なんしに来たんだ?」っちゅうような、スペシャル・インタビューを受けるわけです。これは、イスラエルさんの事情なんで、なんとか入国させていただきたいおらとしては、誠実に、その厳格なるインタビューに答えなければならんのですが・・・こりゃもう、ほんと、どっと疲れます。
テルアビブの空港は常に厳しい警戒態勢で、
そんで「スペシャル・インタビュー」は軍人(女性)が行うので、
・・・二回目、三回目になれば、わっはっは・・と笑って気楽にしゃべれるんだけど、一番最初は、やっぱりね、びっくりするし、おおおお・・なんだ・・どうしたんだ・・・入国できないんか・・・? みたいな感じで・・・。
へとへとになって空港の外に出ると、時刻は深夜の1時すぎの真夜中で、
・・・うわ・・・どうやってエルサレムにいけばいいの・・・??
と、思ってると、そこはちゃんと乗り合いタクシーがあって、
5〜6人で、エルサレムを目指して出発するんです。
一回目の時は、ニューヨークからやってきたユダヤ人の女性2名+現地在住の男性2名+おら、っちゅう組み合わせで、みんな英語でしゃべるからすこしは意味がわかってよかったけど、
真っ暗闇のみちで、まわりは砂漠みたいなところを走ってゆくので、
なんか・・こころぼそくなっただな・・・。
ホテルに到着したら深夜の3時・・・。
どっと疲れて、でも、日本から持参した日本酒(純米玉の光)をちゃんと温めて呑みまして、ほっとして、寝たのは明け方・・・・。どうせ時差ぼけなんで、旅行中は睡眠時間なんか気にしない。 つづく。
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