ベナレス その弐
インドの国内線に乗って、びゆーんと1時間チョットでベナレスに到着。
ほんとに小さな空港で、でも、一応、国際空港。
ネパールの発着便があるのでね・・・・。
イミグレーションのカウンターは、アイスクリームを入れてる冷蔵庫みたいな感じだけど、でも、きちんと出国手続をする機能があれば、立派な国際空港であります。
さてはて・・・・
こっからが、また一苦労で、
ホテルまでどう行くか・・・・
するとね、気の良いインドの兄ちゃんが近づいてきて、
兄 「どこのホテルに泊まるの?」
おら「****」
兄 「あそこは高すぎる。おれに任せれば、同等クラスで値段は5分の一」
おら「でも、もう料金は払ってあっからヨ」
兄 「んであれば、おらたちのバスに乗らねえか? 格安でホテルまで送る」
おら「・・安全か?」
兄 「***(インド国内線航空会社)の運営するリムジンである」
おら「・・・いくら?」
兄 「40ルピー(100円ほど)である」
おら「・・・ほんとか?」
兄 「***(インド国内線航空会社)が運営してるから大丈夫」
* 現在このバスはないと思う。要チェック!
ってことで、それに乗った。
マイクロバスだったけど、快適にホテルまで送ってくれたぞな。
この兄ちゃん、名前は「カムラ君」
ほんとにいいやつで、2回目のベナレス旅行でも世話になった。
手みやげに日本のタバコをもってったら、めちゃくちゃ喜んでくれた。
のんびりした田舎道をバスは走って、
牛糞を日干ししてる田園の民家なんかを、ぼんやり見てたら、
バスはちゃんとホテルに着いた。
これで、おらの旅行の目的、「ベナレスに行ってみる」は達成されたことになる。高望みなんかしてないから、ホテルに到着しただけで「達成!」。
あとは、残った数日間を、どうすっか・・・
なにも計画なんかないので、
ま、当面の作戦としては、
「ラヒリ・マハサヤ先生のお住まいを発見する」
というテーマに絞った。
いや、ま、あれこれ、漠然とした旅行計画・・・みたいなのは、あった。
そりゃ、おらだって、少しはガイドブックも見てるし、
観光名所みたいなのは知ってたけど、
そんなもんは、いわば、どーでもいいことで、
「旅行者に優しくない」とされるベナレスでは、
まずもって単純に、
ヨガナンダ先生関係、
ラヒリ・マハサヤ先生関係のポイントに絞って、
それ意外は、おまけ、のつもりで行動することにしたのでした。
ところでさ、
ベナレスって、
なにが、どういうわけで、古代から「聖地」なのか判るかな?
もちろん、はっきりした答えはないけど、
参考になったのは、
高名な舞台美術家/グラフィックデザイナー「妹尾河童」さんの、
「河童が覗いたインド」(←・・・だったと・・思う)
ヒマラヤの氷河から流れ出る融水は、
インドの西からインドの東へと流れるガンジス川になるけんど、
基本的には、西→東にながれるのに、
ベナレスのところだけは、
南から北に向かって流れて、
ベナレスで、南→北の流れが、ふたたび西→東になる・・・・
こーゆーの、インドの地理、知らない人が文章で読んでも、
「・・・なんのこっちゃ・・・?」
だと思うので、ま、おらが下手くそな地図をかいた。
下手くそな地図(←クリック!)
ま、こんな具合で、
ガンジス川は、基本、東→西に流れんだけど、
ベナレスの手前から、ぐわわわわっと、北に向かって流れる。
もっと詳しく知りたいひとは「河童が覗いたインド」を読んでけろ。
ほい、みんな。
これ、瞑想実践者には、すっごく、重要だ。
ヨガでは、人体の頭部を北、尾てい骨を南、
と仮定して、
脊柱を流れるプラーナを、南→北、に意識的にコントロールします。
そして脳にがんがんとプラーナを蓄える。
ベナレスは、プラーナの「流れ」でいえば、
「脳」に相当する位置にあって、
南から流れてきたガンジス(プラーナ)は、
ベナレスで絶頂に達して、
ふたたび東にむかって流れていくのです。
・・・・む〜〜〜ん・・・
・・・あのよ・・・、だからどうしたんだ・・・・?
っちゅうようなひともいると思うけんど・・・・
そういうひとには、いくら説明しても無駄なので、
すみやかに、ここから退出していただいたほうが・・・
お互いの幸福になるかな・・・・っと、
でもま、しょせん、こんな話は、
・・・そーでねーかなー・・・・
くらいのもんで、
信じる信じないは、あなた次第です(←キッパリ!!)
っちゅうコト。
てなわけで、
おらは、ようやくベナレスのホテルに到着したのであった。 つづく。