山賊こわい
 
 
 
 
 
 本課程レベル1のCDジャケットに使用する山の写真、
 マチャプチャレ・・・
 
 この山を撮影したときは、
 けっこうたいへんだったんです・・・
 
 
 まずです、
 撮影地点が、標高1800mくらいのダンプスという村で、
 
 そこに行くには、
 カトマンズのホテルから、
 タクシーに乗って30〜40分ほどかかる登山口まで行くので、
 メンドくさいけどホテルのコンシェルジュと料金交渉・・・
 
 簡単な旅行計画みたいなのを作って、
 ワンボックスカーみたいなタクシーで移動した後、
 神社の裏手にある階段・・みたいな登山口から登りはじめて、
 行き帰り3〜4時間ほどの登山が必要でした。
 
 日本の観光地みたいにタクシーで展望台まで行けます・・
 そういうトコではなくって、
 自分の脚をつかって,ゼ〜ゼ〜ああ苦しい・・ぼやきまくって登って/降りて・・が必要でした。
 
 
 それにさあ、
 ネパールもインドも都会だったら「ガイド」なんて必要ないけど、
 見知らぬ土地の「山」とか「丘」とか、
 人気(ひとけ)のない寂しい場所にいくときは、
 絶対にガイドが必要です。
 
 
 少しお金(ガイド料金)はかかりますが、
 それをケチると、危いらしい・・・
 
 噂ですけど、
 このダンプス近辺はときどき「山賊」が出ることで有名で、
 身ぐるみはがされるとか、
 暴力をふるわれるとか、
 年間数人は行方不明になるとか(噂ですヨ)・・・
 
 
 けっこう、そういう話があるのです。
 実際、インドの有名な観光地でも、
 年間数名の日本人の行方不明者がでてるそうで(噂ですヨ)、
 
 日本人的な感覚でぼさぁ〜っと旅行してると、
 ものすごいイタイメにあうし、
 ときには、取り返しのつかない被害にあう(らしい)。
 
 みなさんも、
 こういうことだけは、絶対に、肝に銘じてください。
 
 
 だからね、
 ふだんはボサ〜っと一人歩きするおらですら、
 
 撮影ポイントのダンプスの丘に登るときは、
 ガイドさんについてもらった(写真1)(←クリック)。
 料金交渉はかなり面倒だし、しんどいけど、身の安全が最優先。
 
 ガイドも怪しいのでは・・・?
 っちゅうこともあるけど、
 そして、たしかに怪しいんだけど、
 
 登山口にいるガイドは、
 地元のひとと知り合い(顔見知り)なので、
 ガイドが途中で山賊になるようなことはないです。
 
 
 そして、
 実際にガイドに案内されて山道を登ってゆくとデスね、
 あ、
 こりゃ、じぶん一人で登るのは不可能だ・・・と痛感します。
 
 何度も道が分岐するし、
 日本の観光地のような案内図やルート標識なんかないし、
 
 途中にある民家のわきの細い道を通ることもあるし(写真2)(←クリック)、
 
 
 ガイドさんには、ずいぶんと感謝しました。
 
 写真2の、民家の横のせまい脇道をのぼったところに、
 休憩に適した狭い平地があって、
 からだを休めて水をのんだりしてると、
 
 わっせ、わっせとと、登ってくる4人組のひとに出会いました。
 
 大阪からやってきた35歳くらいのお兄ちゃんが、
 3人のガイドに引率されて登ってきたのです。
 
 こりゃドーモみたいに挨拶して、
 
おら 「ここ、ひとりで登るのぜったい無理ですね」
兄 「いやぁ、無理もなんも、山賊こわいですよ」
 
 いろいろしゃべってみると、
 お兄さんは、今日は丘の上の民宿(宿)で一泊するらしく、
 
 以前すこし書いたかな(・・・?)、
兄 「会社には、ヒマラヤに登ってくるとホラ吹いてきたんで、もし天気が悪くて曇ったら、証拠写真とか残せないから、せめて丘の上で一泊でもしないと・・なんて、そんな感じですわ」と笑ってた。
 
 山の天気は変わるので、
 一泊すれば、翌日は晴天・・・っていうのがよくあるから、
 そういう、証拠写真の撮影チャンスを撮るには、
 絶対一泊しないと・・・と思ったらしい。
 人生、いろいろだすな・・・
 
 
おら 「ガイドさん三人って多すぎません?」
兄 「このあたりこわいし、一人でも三人でもガイド料おなじだったし」
おら 「ガイドさんは、ダンプス(丘の上)で泊まるの?」
兄 「下に戻って、明日、また登ってくるらしいデス」
 
 なんやかや、
 その地点から丘上までは近かったので、
 兄さんと少し話しをしながら登って、
 丘上(写真3)、(写真4)(←クリック))のあたりでバイバイしました。
 
 丘の上でヒマラヤの写真を撮影し、
 
 下山するときは、
 
 必死になって登るときには気づかなかった、
 山岳エリアの棚田とか(写真5)(←クリック)、
 稜線からチラっと見える白いヒマラヤとか(写真6)(←クリック)。
 下界の風景とか(写真7)(←クリック)、
 
 ゆっくりと風景を味わいながら、
 でもけっこうな早足でぱぱぱっと降りてきました。
 
 下山した後に、とんでもないメにあうのですが、
 それは、別の機会に。  さいなら。
 
 
 
 
 
 
 
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