でっかい寺院
世界中には、でっかい寺院がいくつかありますよ・・・
でっかいからスゴイとか・・・
でっかいから立派だとか・・・
そういう感覚は現代人には少ないかもしれないけんど、
でっかいのはスゴイ！
と思うのが、むかしから人間の心理で・・・
日本でいうと、
出雲大社がでっかいことで知られてます。
現在でもでっかいですけど、
何回か建て直されていて、
古代には、階段の上にある社殿は５０ｍ以上の高さがあったとか。
奈良の東大寺もでかいよ。
あれ、高さは５０ｍくらいかな？
なんせ、奈良の大仏は、
傘をさしたまま鼻の穴を通れるくらいデカイ（らしい）。
でかけりゃいいのか？
みたいな疑問は、ま、野暮（やぼ）というもので、
権威や荘厳さは、
ある程度の大きな空間の雰囲気から生まれるのはたしかです。
瞑想に関して云いますと、
おらは、
いままで見た室内空間で、
あれ・・・・？
これは瞑想に適してるのぅ・・・・
と思った施設がひとつだけある。
それは、
沖縄本島の北の地域（本部）にある、
現在は、
ちゅらうみ水族館になってる（？）場所だと思うけど、
広々とした敷地の中にある施設のひとつで、
無用なまでに広い空間の建物があったのです。
訪れたとき、
広い空間にだれ〜もいなくて、
内部は綺麗なマリンブルーのイメージカラーで、
あぁ・・・、これは現代の仏教寺院だなあ・・・
な〜んて思った。
日々の瞑想は自分の部屋でやっていいわけだし、
それ以上の場所はないけど、
落ち着く広い空間での瞑想もいいものです。
だから古代から寺院は、
権威誇示だのといった俗っぽい理由とは別の次元で、
必然的にデカく作られる傾向があって、
広大な空間から神聖な波動が生まれることを知ってるならば、
おおきな寺院は、それなりに貴重だな・・・と思うﾝ。
神聖な波動を生む方法は二つあって、
ひとつは、空間をでっかくすること。
この代表例が、
トルコのイスタンブールにある「アヤソフィア」とか、
バチカン市国のサンピエトロ寺院。
アヤソフィア（写真１）は、
最初の創建が４世紀とかいわれる巨大なキリスト教会で、
その後、数奇な運命をたどっていますが（現在はイスラム寺院）、
石材系で作ったドームの高さは６０ｍくらいあって、
それはもう・・・驚きます。
もうひとつの方法は、
敷地を広大にすること。
インドの寺院や日本の神社は、ほとんど、これ。
どば〜んと広大な敷地を確保して、
そこに、複数の社殿を設けます。
広い敷地そのものが神聖な波動を生むので、
建物の空間をデカくするのと同じ効果がある。
日本の有名な神社も、この方式で神聖空間をつくってます。
伊勢神宮、上賀茂神社、伏見稲荷神社、熱田神宮、春日大社・・・
数え上げたらきりがないけど、
神社の敷地の大きさは、
その空間と樹木が神聖な波動を生むので、とても大切。
日本人は、だいたい感覚的にそれを知ってますよ。
インドの寺院は、
広い敷地（神領）にみどり（樹木）がない。
神領の外側に、樹木や庭園を造るけど、
神様に捧げる社殿の土地は、いたってシンプル。
あれ、
そんなこと云えば、
日本の神社だって、本殿の敷地は石畳でシンプルだ・・・
まわりに森がある林があると云っても、
本殿まわりの敷地は、
樹木とは無縁の空間だ・・・
ありゃりゃ・・・インドの寺院と同じだね。
西洋の教会も、デッカイのあるけど、
あれも、
現代人は、
デッカイからすごいなんて、だれも思ってない。
ただ、ま・・・
スペインの、サグラダ・ファミリア・・・
あれ、すごいよね〜。
もうすぐ完成らしいけど、
作り始めて数百年・・？
すごいと思う。
日本人も寺院の製作に関係してるそうで、
えらいわ〜・・・・。
気の遠くなる歳月をかけてつくる意味・・・
瞑想をするみなさん、
わかるかな？
ばばばっと作ろうと思えば、
そんなん、寺院だって簡単にばばばっと作れるんですよ。
どうして、何百年も時間をかけるのじゃ？
近代技術の投入で、
完成までの時間が短縮できるかどうかは判らないけど、
ながくながく時間をかけて教会や寺院を作る意味、
みなさん。わかるだろうか？
資金調達の都合とか、
作業員の数の問題とか、
現実的な理由もあると思うけど、
ゆっくり作ることによって生まれる独特の味わい、
ゆっくりしたリズムで作ることによって与えられる神聖波動・・・
そういうのも、無関係ではないな・・・と思ってます。
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