東 京
 
 
 
 
 
 地方から東京にはじめてやってきた人が驚くのは、
 
 まあ、ひとの多さ・・
 
 新宿駅前とか、渋谷のスクランブル交差点とか、
 「あれれ、今日はお祭りなのか・・・?」と想う。
 
 おらが驚いたのは、山手線。
 
 ホームに入ってきた列車がすごく混んでたので、
 「次の列車に乗ればいいや・・」と想って乗らなかったら、
 その次の電車も、その次の電車も、その次も・・・
 
 こうなると、さすがに、
 「空いてる電車は来ない」ことを理解しただ。
 
 新幹線だって同じだもんなあ・・・。
 数分おきに出発するのに、
 自由席だって満員になる。
 
 大阪まで、こだまに乗って行こう! (←空いてるから)
 なんて決心して、こだまに乗ったことがあるン・・・。
 
 するってえと、あれだよ、
 熱海や小田原あたりで長くなが〜く停車して、
 その間に、
 どんどこ速い列車が通過してゆくね。
 何本もの列車に追い抜かされて、
 し〜んとした車内で待ってると、
 おれはいったい何をやっているのだろうか・・・・?
 
 な〜んて、少し哲学的になる。
 
 静岡あたりが目的地ならそれでも全然OKなんだけんど、
 大阪が目的地だと、ちょっと辛い。
 たいてい、ギブアップして途中でのぞみに乗り換えるだよ。
 
 
 東京が始発だと、北陸方面も、東北方面も、ようするに全部混んでる。
 東北新幹線なんか、仙台を超えて盛岡あたりになるとガラガラになるけどさあ・・途中まではきっちり窮屈なことが多いな。とにかく東京はひとが多いのです。
 
 電車の中の痴漢も多いよね。
 あるとき、朝の通勤で地下鉄に乗ってたら、
 コッチに向かってわわわわわ〜っと、
 ものすごい勢いで逃げてくる女性がいた。
 よくみると知り合いの女性で、
 「痴漢にあった」という。
 その痴漢男、すぐに隣の車両に逃げたらしく、
 「どいつだ?」なんて云ってる間に消え去った。
 
 女性が痴漢にあったハナシはたくさん聴くけど、
 車両がガラガラだったらそんな問題も起きないけど、
 なんせ、びっちりで動いてるから・・・
 
 
 はなしを戻して、
 
 
 東京について、おらが想ってるのは、
 「みどりが多い」っちゅうこと。
 
 「東京砂漠」とか「ビルディング・ジャングル」とか、
 そういうイメージをもってるひとも多いけど、
 都心部のみどりの豊かさは、世界屈指だと想う。
 
 江戸時代の大名屋敷跡がそのまま緑地として残ってるから、
 都心部なんて、信じられないくらい膨大な樹木がある。
 
 東京が外国人にとっても魅力的なのは、
 文化とか芸術とかファッションとかのレベルだけじゃなく、
 都心にある広いみどりの空間も理由だと想ってるン。
 
 この写真1は、なんだか、おら的に気に入ってる風景写真。
 
 
 東京らしい高台の上から撮影してて、
 近景に「みどり」の空間があって、
 遠くに東京タワーがある。
 
 なんとなく「きれいな東京」だなあと気に入ってるン(copy right おら)。
 
 
 じっさい、
 大名屋敷の跡地に残る「みどりの空間」はいっぱいあるよ。
 
 まず、皇居。
 日本の首都の中心が、
 どば〜んと、神聖な樹木の広大な空間なのです。
 日本の中心は、静寂な森なのですよ。
 
 そのまわりに、日比谷公園、浜離宮、後楽園、新宿御苑、芝公園、明治神宮、上野公園・・・
 
 いっぱいある。
 
 
 大学も、広い空間とみどりがあるし、世界にも珍しいくらいに驚異的な数の寺社があるので、その敷地もみどりの空間だし。
 
 ねえ、
 インドも寺院いっぱいあるけど、
 大都市の寺院数でカウントすれば、
 もしかすると東京には負けるかも?
 
 東京には大きな川があるので、それも「みどりの空間」です。
 隅田川のまわりにもたくさんの緑地があるものね。
 
 そんなこんなで、
 東京って、ホントにみどり豊かな都会。
 きれいな街なのです。
 「砂漠」でも「都会のジャングル」でもないよ。 さようなら。
 
 
 
 
 
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