正月ダッシュ
 
 
 
 
 
 あけましておめでとうございます。
 
 
 お正月というのは、
 気分だけでものんびりしていいもんだけど、
 さっき、近所の商店街を歩いてたら、
 バーゲンセールの大行列があって、
 元旦の朝のハヨから並んでる人がゴチャマンといて、
 すごいエネルギーだ・・・と感心しました。
 
 むかしは元旦といえば、商店街もほとんど休みだったけど、
 最近はさあ、
 正月からガンガンやってまっせ!
 みたいなのが、当たり前になってきたような・・・。
 
 コンビニもやってるし、
 ショッピング街もたいていやってるし、
 JRも地下鉄も普通に動いてるし・・・
 
 でも、そうはいっても正月は正月で、
 なんとなく全体にのんびりした感じはするだよな・・・
 
 おらの場合、正月はほとんどホームタウンで迎えるけんども、
 それがいちばんラクだし・・
 
 でも、
 どういうわけか、
 あるとき、元旦を珍しく海外(ロンドン)で迎えたことがあるン。
 
 ロンドンの冬は寒いからさあ・・
 けっこう辛かったケド、
 どうせロンドンまで来たなら・・・っちゅうことで、
 
 思い切って、列車に乗って、
 ロンドンから1時間30分ほど離れたとこにある、
 有名なストーンサークルに行ってみた。
 
 のんびりしたロンドン郊外の風景をみながら、
 ソールズベリーという町まで列車に乗っていって、
 小さな駅で降りて、
 駅前のバスの時刻表をみたら・・・・
 
 1月1日(元旦)は、
 バスはすべて運休。
 
 
 それに、鉄道駅の職員さんに尋ねたら、
 「元旦はストーンサークルも休み(のハズ!)」
 っちゅうことで、
 
 おっちょこちょいの他の観光客と一緒に、
 ・・・オーマイガー!
 ろくに調べずにやってきた観光客みんなでずっこけた。
 
 
 しゃーないからさ〜、
 その町の教会に行ってみた。
 どっちみち、その教会には行ってみたいと想ってたので・・・
 
 そこは、
 ソールズベリー大聖堂といって、
 中学校でも習う、
 「マグナ・カルタ」のオリジナル文書がある。
 
 
 みなさん、おぼえてっか? マグナ・カルタ。
 
 たぶん、「聴いたことはある」「知ってる気がする」
 そんな感じだと思うけんども・・
 受験生でもない限り、そんなもんだと想うぞな。
 
 
 王の権限を制限した・・・そんな内容。
 王様も、一般法(慣習法)を守る義務があるんだぞ・・・そんな内容。
 
 マグナ・カルタは4枚のオリジナルがあるそうで、
 でも、ソールズベリー大聖堂のものが一番綺麗なので、
 百科事典や教科書で使われる写真は、ソールズベリー版とのこと(らしい)。
 
 現代の民主主義とか自由主義とか、
 そういう「社会のオキテ」の根幹になる約束文書で、
 イギリスでは憲法に組み込まれてるし、
 アメリカも日本も、民主主義、自由主義の国では、
 このマグナ・カルタは活きてる(・・・はず)。
 
 
 この写真1(←クリック)の回廊の奥に、オリジナル文書が展示されてます。
 だれでも自由に観ることが出来ます。
 
 
 でね、
 
 せっかく列車に乗って遠くまで来て、
 そりゃ、マグナもいいけんども、
 ストーンサークル観れずに、がっかりだね・・・なんて、
 
 ぼやきながら、
 教会併設のカフェで飲み食いしてた。
 観光客が来るので、カフェも立派なのです・・・
 
 
 しばらくして、
 
 あれ・・・
 ロンドンに戻る、数少ない列車の出発時刻が近づいてるかな・・?
 
 時計をみると、出発の15分前。
 
 鉄道駅までの距離は、約1.5km。
 
 ・・・・おおおおお?
 
 瞬時におらは、あきらめたが、
 らくさんが、「走るヨ!」とダッシュし始めた。
 
 
 小学生の頃は
 「将来は1500mの陸上選手になってオリンピックに出る」
 な〜んて、夢と希望を語ってたけんどもさあ・・
 そりゃ、あんた、
 ふだん、まったく運動してない人間が、いきなりダッシュって・・
 あぶないって・・・
 
 
 さいわい、
 ソールズベリーの町は、こんな具合にのんびりして(写真2)(←クリック)、
 車も少ないし信号もないから、
 走って駅に向かってゆくには、いいとこだけど、
 
 
 さすがに、
 とちゅうで、バテました。
 
 でも、らく〜んさんは、スピードを落とさず走る。
 こういうときは、
 らく〜んさんは、走れメロスになる。
 
 
 最終的に数百メートル引き離されたけど、
 おらも、鉄道駅にへろへろになりながらたどり着いた。
 
 時間はぎりぎり。
 
 
 すでに鉄道駅に到着していたらく〜んさんは、
 早くしろ! と、鬼の上等兵みたいになってたけど、
 
 どうやら、イギリスの鉄道らしく数分おくれで到着で・・・
 なんとか、予定の列車に乗って戻ることができました。
 
 翌日、
 われわれは、ストーンヘンジに向けて、
 2日連続で、ソールズベリーに向かうことになる・・・
 
 そして、翌日、ちゃんとみましたヨ(写真3)(←クリック)。  さよなら。
 
 
 
 
 
すわみ亭の目次へ戻る
フロントページへ戻る