力 づ く(弐)
 
 
 
 
 
 前回の「力づく(壱)」の続きです。
 
 さてさて、
 
 アルプスの少女ハイジ的な崖の風景のなかにみえる、
 「崖上の村」に行くはなしの続編ですけど・・・
 
 
 「崖上の村」に行くには、
 
 
 方法は、三つあります。(←講演会慣れしたベテラン講師風!!)
 したり顔で「三つあります」・・・ってなんか最近は滑稽に思う人が増えてるそうで・・この話題だけで脱線して長々しゃべっちゃいそうだけど、ここでは我慢して、脱線はやめときます。
 
 
 ま、そんなこと、どーでもいいケド・・・
 
 
 崖上の村へのルートは、でも、本当に三つあって、
 
 写真1(←クリック)の右側にみえる緩やかな傾斜面を利用して、
  @ 自動車道路で登る。
  A 鉄道(ケーブルカー)で登る。
 もうひとつは、傾斜面を利用せず、
  B ロープウェイで一気に登る。
 
 
 この三つしかありません。
 写真1の右側には、湾曲した道路と、直線的な鉄道レールが写ってるんだけど、わかりにくいですかネ(すいません)。
 
 
 でね、
 
 崖上の古い村は、写真1で云えば、崖の左側の奥にあるので、
 鉄道(ケーブルカー)で登ると、
 崖上の駅で別の鉄道に乗り換えて、
 崖上を平行移動して(10分くらい)、
 村の方向に移動します。
 
 
 記憶あいまいですけど、
 崖上まで道路はつながってるけど、
 村の中に一般のガソリン車が入るのは無理だったような・・・
 だから村の中は、小型の電気自動車が走ってます。
 
 
 ですから 普通の一般的な観光客は、
 日本人も、アジアの隣人のみなさんも、西洋人のみなさんも、
 
 A 鉄道(ケーブルカー)で登る  を選択します。
 
 
 普通の鉄道でやってくると、駅の目の前にケーブルカーの乗り場があるので、何も考えずに乗りますよ。それが、いちばん便利ですモン。
 
 
 ところがですね、
 観光立国のスイスは、
 第三の方法(ロープウェイ)を用意したんです。
 
 写真1の谷底に流れる川の上流(写真奥)に、
 これまた世界的に有名な洞窟滝(トリュウメルバッハ滝)があって、
 そこを訪れる日本人は少ないけど、
 ヨーロッパでは有名らしく・・・
 
 
 洞窟滝に行ってから、
 またもとの鉄道駅に戻って、
 そんでケーブルカーを利用して崖上に登って・・・って、
 そういう、
 往ったり来たりの手順が、メンドくさいぞ・・・
 という苦情は、当然のように出てくるのでして・・
 
 
 洞窟滝(トリュウメルバッハ)をみたら、
 一気に崖上に登りたいぞ!!
 
 と、文句を云う観光客もいらっしゃる。
 それも、けっこう、割とたくさんいらっしゃる。
 
 
 ここで、要望数は少ないけど要望に応えるのが観光立国のスイス。
 
 
 はい、作りましょう!
 ケーブルカーで、一気に崖の上に登っていただきましょう!!
 
 
 という感じで作ったのが、コレ(写真2)(←クリック)。
 
 
 標高差400〜500mを、一気に吊り上げるロープウェイ。
 途中に支柱があるわけでもなく、
 まさに「力づく」で、下から上にドンと運ぶのです。
 ドスコイ・ロープウェイと命名したい。
 
 
 垂直な崖に対して、
 ほぼ垂直に登る。
 
 最初これをみたとき、
 そんなアホな・・・・と思いました。
 
 
 そして、ここは、
 「命知らずの男ゲーム」をやるには最適の場所らしく、
 
 みてると・・
 
 崖上ちかくで停止させたロープウェイから外に出て、
 そこからバンジージャンプをやるってる連中がいたぞ・・・
 
 
 垂直落差400〜500mって、
 (詳しいことは知らんケド)・・・
 最高難易度(??)の、めちゃくちゃのバンジージャンプだと思う。
 
 
 ドイツから旅行中のお兄ちゃんが、
 バンジーやってる連中をみて「バナナ、バナナ!」と叫んでいた。
 日本語で云えば「あほかいな!」みたいなフィーリングかしらねえ?
 でも彼の言葉の響き中に若干の尊敬の念も含まれていたのがミソで・・・
 
 
 ね・・・・
 永世中立国のスイスは、観光が重要産業なので、
 世界中からやってくる観光客の「無茶ブリ」にも応えてくれます。
 その結果として、「力づく」もアリ・・・・
 
 ときにはパワーで押し切る。
 アルプス山系の観光地には、こういう「力づく」「荒技」系の施設が多いですけど、おらのような農耕民族系の発想とは違うので、そりゃ驚くけど、すごいな・・・と単純に感心することも多いです。
 
 
 
 えと・・・
 ちなみにですね・・・
 
 写真1の谷底の町(ラウターブルンネン)ですけど、
 
 ここは、
 
 いろんな芸術家やアーティストが滞在します。
 谷底の村に降りてみると、こんな感じ(写真3)←クリック。
 
 
 なかでも、
 人類史上最高のIQ(知能指数)で有名なゲーテはん・・
 かれも、
 この小さな村に魅了されたおひとりです。
 谷底のシュタウフバッハ滝の近くに滞在して執筆なさったそうです。
 
 
 アニメファンには有名な、かわぐちかいじ先生の「沈黙の艦隊」に登場する原子力空母「エイブラハム・リンカーン」艦長,ケリー・J・ネルソン(大佐)は、戦争状態における、さまざまな困難や問題を瞬時にクリアするIQ180の天才頭脳・・・という設定で・・・激しいバトルを遂行した軍人でしたが・・・
 
 
 ゲーテはんは、
 むかしから「IQ=210」と云われ続け、
 最近の厳しい評価でも「IQ=195」という、
 
 ほんまかいな・・・??
 的な、天才頭脳のお方で・・・
 
 なんだか、
 不思議なことに、
 写真3の、小さな村が気に入ったようです・・・
 
 
 この村(ラウターブルンネン)は、
 瞑想をする人にとっても、
 けっこうインパクトのある空気波動をもってるところなので、
 
 
 もしも気が向いたら(←忘れるかもしれない・・)、
 別の機会におはなししたいと思います。    さようなら。
 
 
 
 
 
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