五感をとぎすますだとぉ〜???
 
 
 
 
 前回の「たった136年」のなかで、
 夜の照明についてしゃべったとき、
  「五感をとぎすます」
 と、書いたんですけど、
 
 
 書き終わったあとで・・・
 
 
 あぁ・・・ねえ・・・
 
 そういう風に思うひともいるかも・・・・
 と、反省したことがあるので、メモ書き程度で書いとく。
 
 
 瞑想をしてる人の中には、
   @ 瞑想=五感の排除
 
 ゆえに、
   A 五感をとぎすます=瞑想修行にとって有害
 
 
 なんていう具合に、お考えになる方もいらっしゃるかも・・・
 
 
 これについて、簡単に申し述べますと、
 @は、正しい。
 でも、五感の排除は瞑想中のはなしで・・・
 
 Aは、日常生活のはなしですから、
 瞑想とは、関係がないのですけど、
 それを、ごちゃごちゃにするひとが世界中にいっぱいいるから困る。
 
 
 瞑想は五感を排除する営み → その通りです。
 日常生活でも五感は鈍い方が良い → それは違います。
 
 日常生活において、五感が清らかに活きてないと、
 いろんな事象を、ねじ曲げて考えるとか、
 素直になれないとか、
 みんなが笑ってるのに、自分だけ笑えないとか、
 すべてがつまらない・・とか、
 
 要するに、ネガティブ路線に乗っかってしまうのです。
 
 
 瞑想だって、初期の頃は、身体の活性度合いと密接な関係があって、
 
 五感が研ぎ澄まされていなければ、
 聖音も聞こえないし、
 プラーナの動きも感知できないし、
 
 ぼや〜っとしたまま座って、
 ただ時間を経過させる虚しい行為になります。
 
 
 そうではなくって、
 もっとダイナミックなレベルで瞑想しないと、
   ・・・あんさん、あかんがな
   ・・・なんだけど、
 
 どうも、こう・・・
 「瞑想=五感排除」 → 「日常生活も五感排除」
 
 みたいな、短絡思考をするひとがですね・・・
 
 日本にも多いし、
 アメリカやヨーロッパにも多いし、
 もちろん、インドにも、多い!!
 
 
 それ、違うよ・・・
 ということを理解させるだけで、
 一人に、数年の時間が必要になったりするからさ、
 ほんとに、めんどくさい!!
 
 
 最初からわかるひとは、
 すぱすぱっと理解して、
 すすすすすぅ〜っと前進してゆくけど、
 
 わかんないひと(dull;五感ダルなひと)は、
 本題に入るまでの軌道修正がとっても、面倒なのです。
 
 
 あのね、
 自分の五感が鈍くなってる(dull状態)と思う人は、
 まずは、歩こう!
 
 できれば、樹木がいっぱいある森や林や大きな公園を歩いてみよう。
 たとえば、こんな感じ(写真1)
 
 
 余談で・・・
 この写真1は、スイスの古い民家を集めた野外博物館ですけどね、
 いろんな古い民家(写真2)もあるけど、
 ブタさんも飼育されていたり、川があって水車が回ってたり、
 百年以上前のスイス各地の風景が再現されてます。
 この施設に匹敵するのが岩手県の「遠野ふるさと村」です。
 
 
 日本には、
 精神が自然(原始)に戻れる場所は、まだ近場にあるはず・・・
 疲れたら、そこで気持ちをリセットしましょう。
 五感を、研ぎ澄ます(リセットする)のです。
 そうすると、瞑想の効率も改善されます。
 
 自分のあたまで考えたちっぽけな理屈だけで瞑想せず、
 健康な身体と、健康な精神をキープして頑張りましょう。
 
 
 
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