危ないですよ
 
 
 
 
 写真を撮るのが下手なので、
 あんまり実感がわかないかもしれないですけど、
 
 この一枚の写真1(←クリック)ですね、
 これは、エルサレムの城壁に登って、城壁の外側を写したものです。
 
 ダマスカス門という城壁門の上で、
 この門を出ると、アラブ人がいっぱいいます。
 
 
 実感がわかないと思うので、
 城壁の地図(←クリック)、みてください。
 おおざっぱにエルサレムの城壁を描写しました。
 地図の上方向が「北」、下方向が「南」です。
 
 門(城壁ゲート)は水色で示しました。
 現在、使用できる門は、ぜんぶで7カ所です。
 黄色で示した門が、現在、封鎖されている有名な「黄金門」です。
 
 
 ダマスカス門は、Aで示したところです。
 さきほどの写真1は、
 このダマスカス門(A)の上に立って、城壁の外を見てるんです。
 
 
 城壁の内部は、ユダヤ人、キリスト教徒、アラブ人が混在して、
 それぞれ、住み分けしながら比較的平和に暮らしています。
 
 日本人の観光客は少ないですけど、
 エルサレムは、アメリカ、ヨーロッパ、南米、オセアニアから、
 どっさり観光客がやってくるので、
 城内も城外も、いつも賑やかです。
 
 
 エルサレムは聖書に書かれている聖地ですから、
 観光客も、団体バスでドカンドカンとやって来るんですわ・・・
 
 世界中に散らばっているユダヤ人もね、
 観光を兼ねて、自分のルーツの土地をみようとやって来ます。
 たくさんあるお土産屋さんは、どこでも、いつでも大盛況です。
 
 
 で、ですね・・・
 ある日、らく〜んさんと、ダマスカス門をでて、
 えへらえへら、バカっ話をしながら歩きつつですね、
 ぱちり、ぱちり・・と写真を撮っていましたら・・・・
 
 
 むこうから歩いてきた、35歳くらいの体格の良い日本人の男性に、
 「このへんで写真とったら危ないですよ!!」
 
 と、小声で、
 警告というか、注意というか、
 なんとなく、はなしかけられたんです。
 最初は小声で、
 真夜中に、こそ泥同士がしゃべってるような感じでした。
 ・・・・へ? みたいな。
 
 
 滅多に日本人に出会うことのない場所なので、
 あ・・そうですか? みたいな感じで、しゃべってみると、
 その男性は、ものすごく緊張していて、
 「・・すべてが危険だ・・・」的なモードでしゃべるんですけど、
 
 ・・おらたちは、えへらえへらしてて、無防備にみえたでしょうし、
 だから、あなた様は誤解なさったかもしれないですけど、
 われわれ、この町は3回目で、この場所もしょっちゅう歩いてるから、
 危険じゃないことも十分判ってるんですよ・・なんて云ったら、
 
 あ、そうだったんですか・・・なんて、すっかり安心したようで、
 その後は、お兄さんもくつろいでくれて、あれこれ立ち話をしました。
 さっきの写真1に写っている黄色い車のあたりでね・・・
 
 
 お兄さんは、観光でオーストリアのウィーンにやって来たんだけど、
 
 せっかくウィーンまで来たからには、
 どうしても聖書のエルサレムが見てみたい・・・近いはず・・と思い、
 調べたらウィーンから飛行機が飛んでるので、
 一大決心して飛行機に乗ってやってきた・・とのことで。
 
 ひとりでエルサレムって・・けっこう勇気いるんですよ・・
 
 
 で、
 エルサレムは、城内と城外を連絡する地下トンネルがいっぱいあって、
 ダマスカス門の地下なんか、迷路みたいな地下トンネル網になってます。
 現在は多くが封鎖されてますけど、
 キリスト先生が活動なさっていた時代は、
 神殿の神職やローマの役人は、
 地下トンネルを普通に使っていただろうな・・と想像してます。
 
 
 例えばですね、
 さきほどの写真1で云うと、
 写真1に写っている、右手の奥に延びてる商店街みたいな道、
 駐車場的なエリアの右側の道ですね、
 
 
 この下は、たぶん地下トンネルが延びてます。
 ダマスカス門の下にある地下トンネルに入ってみれば、
 その方向にトンネルが延びてるの確認できます(封鎖されてますが)。
 
 で、
 写真1に写っている右側の道を、奥(北)に数百メートル歩くと、
 「園の墓」と云う、
 ここが本当の「キリストの墓」だ! と云われてる場所があるのね。
 
 そこも、もちろん観光客がやってきますけど・・・
 
 一般に信じられてる「キリストの墓」は、
 さきほどの地図で、赤丸で示した「聖墳墓教会」。
 
 この教会は、ゴルゴダの上に立てられた・・と伝承されてますけど、
 疑い深い人は、ホンマかいな? みたいな感じで、
 いまだに、どっちが本当なんだっていう論争が続いてます。
 
 
 でもさあ、「キリストの墓」がどっちだ・・なんて、
 そんなこと、
 たいていのクリスチャンでも「どっちでもいいんじゃないの?」
 的な、しょーもない(おもしろいけど)話だよなあと思う・・・
 
 ね、
 
 そんなこと云うならさ、
 この写真2(←クリック)みてケロ。
 この写真の右手にある電柱の上の標識の文字・・・
 拡大してみてよ。
 
 
 日本語ではっきりと「キリストの墓」と書かれているだよ・・・
 これは日本の道路標識だよ。
 おもろいよ・・・
 
 
 この場所を、鼻先で笑う(嘲笑する)ひといるけど、
 けっこう、学識のある有名なインテリの方々も訪れる、
 隠れた、観光スポットなんですよ・・・。
 
 
 ここ、らく〜んさんが強く希望するので、行ってみた。
 場所は、青森県の北部。
 十和田湖に近い場所です。
 
 日本のキリストの墓は、こんな具合(写真3)
 それらしい雰囲気はあるのです。
 
 
 観光地なので、
 一応、こんなのもあります(写真4)
 らくさん、これ好きだ。・・・必ずやる。
 
 
 いや〜、この青森の施設(キリストの墓)も立派なもので、
 傾聴に値するような、
 少し考えてみてもいいような、
 
 そんな、考えるヒントを与えてくれる場所なのでした。
 
 イスラエルに行って、ユダヤの方々と日本のことをしゃべると、
 もんのすごく(驚くほどすごく!!)真剣になります。
 
 それは、いいか・・・。
 
 
 ね、
 
 
 こんな具合なので、
 「先生! どこの場所がホントなんですか?」
 な〜んて、詰問調で真剣に訊かれても、
 
 
 「おら、なんにもわからん・・・」
 
 
 それが、あれこれ、追求していったときの結論。
 
 な・・・
 
 80歳を過ぎたばあちゃんみたいになっちゃうの??
 
 
 
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