赤 っ 恥
 
 
 
 生きてますとね、
 
 思い出しただけで、あ、ああああああ〜〜〜っと叫びたくなる、
 
 そういう、赤っ恥がありますよ。
 
 
 わざわざ、それを、ここで書くのもね、あれなんですけど、
 
 ま、はやいうちに書いておいたほうが、
 
 すわみ亭らしくって、いいかなあ・・・?
 
 とか、ま、
 
 気取ってるよりいいべかの・・・とか。
 
 
 
 これはの・・・、瞑想を開始したホテルでの事件なんだけんど、
 
 あんときは、がっつり時差ぼけで、
 
 夜になってさんざん道に迷った挙げ句、ホテルの部屋に入るなり、ががが〜っと持参した日本酒を呑んで、ぐわわわわ〜〜〜っと眠ったのです。
 
 で、2〜3時間たって、トイレに行きたくなって目が覚めた。
 
 ふらふら〜っとトイレに行き、ドアをばたんと閉めて、ベッドに戻ろうとしたらよ、
 
 おめさん・・・、おら、廊下に立ってただ。
 
 すっぱだかでの。
 
 
 あ・・・部屋のドア・・・開かないがな(←オートロック)。
 
 時差ぼけだの、酔ってるだの、そんな旅行気分も全部ぶっとんで、
 
 わわわわわ・・・・ベリー、まずいっ!!
 
 
 まずですね、下半身を隠す「なんか」を探しましたよ!
 
 そんなもん、ないですな、ホテルの廊下に。
 
 でも、エレベータのとこに、朝食のご案内・・・みたいな、A4サイズの紙を発見。・・・・神は、わてを見捨てず!!(←状況的にとっくに見捨てられてんだけど)。
 
 
 ほんで、その案内用紙で下半身を隠せる状態になりましてな、
 
 エレベータに乗って、行きましたよ、フロントに。
 
 だって、しょーがないじゃないじゃないですか、
 
 そうしないと、部屋に戻れないんだから。
 
 
 まずね、フロントの兄さん、わての姿をみて、ブルーの目を見開いて驚いているから、わては、わてなりに「とっさの英会話」を駆使して、アクシデントの顛末を簡略に、申し述べた。
 
 ブルーの目の英国紳士である兄さんは、真面目な顔でうなずいて、
 
 「わかりました、すぐにバスタオルをもって参ります」
 
 と、従業員部屋にひっこんだ。
 
 その5秒〜10秒後、深夜勤務の女性(オバチャン)の盛大な笑い声が響いて参りましたが、わてとしては、おばちゃんの思いっきりの笑い声を甘んじて受けるしかなかったのでした。んで、バスタオルをもってあらわれた兄さんは、あくまで真面目な表情をくずさず「まず、これで・・・・」と、大きめのタオルを手渡してくれまして、一緒にエレベータに乗り、部屋のドアを開いてくれたのです。
 
 
 でも、次の日のあさ、わては何事もなかったかのように瞑想し、何事もなかったかのように旅行を楽しみました。
 
 ホテルを出る日には、きちんと、「ご迷惑をおかけしました」というメモを、知ってる限りの英単語を駆使して残し、ベッドメイクのお方にたっぷりとチップを置いてまいりました。             おそまつさま。
 
 
 
 
 
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