クリシュナ
 
 
 インドの聖典「マハバーラタ」に登場する英雄神。インドでの人気は圧倒的である。幼児期の姿を描いたベイビー・クリシュナは、インドの町のあちこちで売られており、恰幅の良いサリー姿のインドのおばちゃんが喜んで買っている。
 
 神として崇拝もされているが、身近な存在として愛されてもいる。
 
 瞑想の探求者からすれば、修行の神髄を説いた「ヴァガバット・ギータ」のなかで、激しい戦闘に臨む若き王子アルジュナに対して人間とは何かを教えつつ、「おそれずに進め」と鼓舞する最高教師としての側面をもつ。
 
 クリシュナが青春を過ごした聖地ブリンダーバンは数千の寺院と僧院があり、数万単位の瞑想実習生が居住している。ヨガナンダ先生も「自叙伝」のなかでブリンダーバンへの旅行を記録され、滅多に旅行されないラーマクリシュナ先生もブリンダーバンへ行ったときの話をしておられる。
 
 クリシュナは、インドでは「キッスナ」「クリスナ」と発音した方が通じやすい。ヨガナンダ先生は「Krishna」は「Krishtna」→「Krisht」→「Christ」という具合にキリスト先生と共通する名前であると示唆された(「ギータ解説」)。
 
 1970年に発売されたジョージ・ハリスンの「マイ スイート ロード」は、クリシュナを称える歌である。「ロード」=「Load」であり「Road」ではない。
 
 
 
 
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