面倒なとき
瞑想を続けていると、とくに入門当初は、面倒でさぼりたくなることがあります。これは、だれだって同じです。
こういう場合は、さぼるより、いつもと同じ場所に座って、5分でも10分でもいいから目を閉じて、眉間に意識を集中させましょう。座ってりゃいいんだ、くらいの気軽な気持ちで目を閉じます。
食事したくないときでも、味噌汁一杯、或いはサラダだけでも食べておけば、なんとかなるのと同じです。
続けること。
それだけが、前進する秘訣です。
二日酔いのときも、瞑想はやめない。
二日酔いのときの瞑想って、すごい前進があるんです。
だからといっていつも二日酔いだと身体がこわれます。
たまにそうだから面白いだけです。
病気のとき。
病状によってはよく考えて中止すべきときは中止しましょう。
布団の中で横になったまま10分でも目を閉じて眉間に集中すれば、ほぼ同じ効果があります。
仕事が忙しいとき、イスの上で5分でもいいから目を閉じて眠ったふりでもして、眉間に集中しましょう。そんな具合で続けます。
仕事より瞑想を優先するのがベストですが、そうも云ってられないこともあります。やむを得ないときは、やむを得ないと割り切るしかありません。完璧を目指すより、最初は60点でいいんだ、というつもりで取り組みます。
多忙な期間が過ぎて時間に余裕が出来たときには少し「残業」をするといいでしょう。普段は60分の瞑想なのに80分の瞑想にチャレンジするとか「残業」で「ツケ」を払うのです。
ヨガナンダ先生は「神様は残業がお好きである」と述べておられます。5分でも10分でもいいですから、普段より長く瞑想すると、ちゃんと穴埋めできるし、却って大きな前進になることもあります。
とにかく、瞑想を特別なことだと思わず、水を飲んだり、ご飯を食べたりするように、日常生活の当たり前のことだと思えるようになれば、かなり大きな進歩だと思います。