日常生活の注意点
日常生活で気をつけるべき点を書いておきます。
あたりまえですけど、
古い時代の聖者のように、山奥の洞窟や森のなかに閉じこもって瞑想するなんてことは、現代の日本では不可能です。
それと、
瞑想にチャレンジする者は、サマージに入るまでは数年の長期戦になることを覚悟しておかなければなりません。
長期戦なんです。
従って、あれこれ難しく考えずに、普通の人と同じように元気よく日常を送ることが大切です。
初心段階では誰でもあれこれ考えて頑張るのですが、大切なことは、
長続きするようにやる
これに尽きます。
瞑想の時間帯をどこに設定するかによって、生活のリズムは人それぞれになると思いますが、それは自分自身の都合で設定しましょう。
瞑想の長さですが、
初期のころは10〜20分でもいいですけど、
3ヶ月〜6ヶ月くらい経った時点から、
60分〜75分の瞑想時間を確保してください。
自分自身にあった条件のなかで、自由に生活リズム、生活習慣を作ってゆきます。無理すると辛くなるので、じょじょに慣らしてゆきましょう。
日常生活における飲酒は禁じませんが、飲酒後の瞑想は絶対にやめてください。
いくら自分で酔いが醒めたと思っても、飲酒後、睡眠をとらないまま瞑想するのは危険です。絶対にやめてください。
また、食後2時間以内に瞑想するのもやめてください。
瞑想すると、呼吸がおだやかになり、内蔵の機能もおだやかになるので、消化不良を起こす可能性があります。
それに、食後、内臓(胃や腸)が活発に活動しているときは、瞑想もうまくいきません。
女性の場合、生理中は無理な瞑想は絶対にやめてください。
生理中は、身体の自然な活動を最優先すべきであり、瞑想によって身体活動を沈静化させてはいけないからです。生理中の瞑想は、20〜30分で切り上げてかまいません。
初心者はあまり問題ないですが、簡単にサマージに入るようになった場合は、瞑想開始後数分で身体機能が沈静化するため、上級者の女性ほどこの点には細心の注意を払ってください。
それと、
身体の清潔は重要です。
石鹸をつけて身体をゴシゴシこするようなことは毎日しなくていいですけど、インドの修行者が沐浴を欠かさないように、皮膚表面の汚れは入浴(石鹸を使わなくてもいい)やシャワーで落とす習慣を身につけてください。
ヨガの修行者が行う沐浴は、皮膚の清潔を保つ目的もありますが、別の理由は、体内の静電気を解放する目的もあります。
体内に静電気が蓄積されると、いらいらして雑念を生じやすく集中した瞑想が妨げられます。
とくに空気が乾燥する冬期は、入浴または温かいシャワーを使って静電気を解放しましょう。
瞑想は長期戦なので、日常生活をしっかり安定させないと長丁場には耐えられません。自分なりの創意工夫で乗り切っていきましょう。