完成までのステップ 2
 
 
 完成までのステップを、もう少し考えてみましょう。
 
 レベルとしては、初級段階、中級段階、上級段階と三つに区別しましたが、このような区別は一応の目安であり、絶対のものではありません。
 
 
 大切なことは、スタートダッシュです。
 
 
 完成に達するか否かは、もちろん全部が大切ですけれども、初心段階のスタートダッシュが重要です。
 
 初心段階でうまくゆかないと、ばかばかしくなるからです。
 
 内的聖音も聞こえない、クンバカにも達しない、それでもやめないという人は、そうそうはいません。
 
 
 完成までのステップをじっくり見て欲しいのですが、内的聖音とか、クンバカ(無呼吸)といった特殊なイベントは、ヨーイドンの最初にかたまっています。ここを通り抜けるか否かが分かれ道です。
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 だから最初は頑張りましょう。その後は楽です。
 
 サマージに入ればOKだと思っている人も多いと思いますが、初期サマージであるウンマナ・サマージは、早い段階で経験できます。
 
 
 ここに至れば、軌道に乗ったと自信をもってよろしい。ウンマナ・サマージは楽しいですよ。精妙な振動を脊柱や脳に受けるので、エクスタティックな経験をするでしょう。
 
 
 あとは地道に実力を養っていくだけで、中級段階(サビカルパ〜ニルビカルパ)に移行してゆくことが出来ます。もちろん、漫然と瞑想するだけでは前進が止まります。理論的な方面の幅広い学習も必要です。
 
 最初のころは、気持ちよい満足感を得るまでに70分とか90分とかそれ以上の時間を要しますが、じょじょにその時間を短縮させてゆくと、瞑想開始後15分以内で満足できる領域に達するようになり、それが10分になり、5分になり、ついには開始直後からそのレベルに達するようになってゆきます。
 
 
 瞑想開始後15分以内で達するようになれば、サビカルパ・サマージへの移行が可能になってきます。サビカルパは、外界意識が完全に残っているウンマナ・サマージと違って、かなり内部に潜り込んだ状態で経験するサマージです。
 
 
 内的聖音が轟音をあげ、激しいエネルギー反応を経験します。F1マシンやジェット戦闘機のような高速移動体に搭乗して、激しい訓練を受けているが如きの経験を積むでしょう。ウンマナの快感は「脳」が主となりますが、サビカルパでは身体全体の細胞にも快感を感じるようになります。
 
 こういう具合に瞑想を進めてゆけば、次のステップに移行することは難しくありません。脊柱や脳にさらに重厚な高位振動を得て、進歩してゆきます。
 
 
 サビカルパ〜ニルビカルパの時期は、初期のころに較べると前進スピードが落ちてくるような感じがしますが、やむを得ないことです。この段階でじっくり実力を蓄えないと、最終的な完成には達しません。
 
 変化の少ない、前進感のない時期が続くので、ここは諦めずに頑張るしかありません。忍耐が試されるわけです。この段階に至ったひとは、それが努力の結果であれ目に見えないお方の恩寵であれ、いずれにしても瞑想をやめるひとはいないでしょう。却って、日々気合いを入れて瞑想に取り組むようになります。
 
    日々勝負! 
 
    この気合いこそ大切です。
 
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