回 答 例 21
 
 
問題 21
 「瞑想中に幽界経験ができるひとは霊的に優れている」という考え方があります。これについてあなたの考えを述べなさい。
 
 
 
 
 
 
【回答例 21】
 
 難しい問題です。
 
 最終レベルまで行ってから、こういう経験をするのは悪くないと思います。
 
 しかし、最初からこういう経験を求めるのはよくありません。
 
 
 考え方の違いですから、どっちがいいとか悪いとかではありません。
 
 瞑想中の内的ビジョンに関しては、ラヒリ・マハサヤ先生は「どんな代償を払っても避けるべきだ」とご自身のノートに記録されています。
 
 
 これには理由があります。
 
 内的ビジョンと云っても、所詮はマーヤ(錯覚)である以上、目に見えるようなビジョン(視覚経験)を避けなければ、マーヤを超えた上位レベルには達することが困難になるからです。
 
 この、ラヒリ・マハサヤ先生の瞑想法が正解だと思います。
 
 ラーマクリシュナ先生も同じ立場にたちます。
 
 まず、本殿に突進しなさい。そこを降りてきてから(見たいなら)宇宙(神のリーラ)を楽しみなさい。  (福音全巻第5章、第6章)
 
 内的ビジョンに拘泥すると、瞑想そのものがマーヤ(宇宙的幻影)のワナにひっかかって、それ以上の進歩が遅れるのは確実です。
 
 ヨガナンダ先生は、アメリカ人に瞑想の興味をもってもらう必要から「自叙伝」のなかで宇宙意識をずいぶん書いておられます。でも、それを推奨しているのではありません。本問(問題22)に関しては、みなさん自身の興味や好みによって好きにしなさい、としか云いようがありません。
 
 
 
回答例の目次へ戻る