回 答 例 14
 
 
問題 14
 「瞑想中に雑念が浮かぶようでは霊的進歩はない」という考え方があります。これについてあなたの考えを述べなさい。
 
 
 
 
 
 
【回答例 14】
 
 この考えは「禁じ手」です。
 最終段階の「結論」を、「条件」に使っているからです。
 
 瞑想中の雑念は、どんなに練習を積み重ねても発生します。
 
 「無念無想」という状態は、なかなかやって来ないのですが、だからといって霊的進歩がないわけではありません。
 
 雑念混じりでも、毎日、毎日、プラーナを上昇させて脳に蓄積する練習をすることで、少しずつ、少しずつ、幽体の脳が変革されてゆきます。
 
 この、幽体の脳の変化が霊的進歩です。
 
 ですから、雑念があってもおかまいないしにプラーナを上昇させて脳に蓄えることに意識を集中させましょう。
 
 その一方で、なぜ雑念が生ずるのかを考え、自分なりに工夫して雑念を少なくする練習も同時進行させてゆきましょう。
 
 ウンマナ・サマージのレベルでは雑念は消えませんので、心配したり、焦ったりせず、聖音を聞きながら(洗礼を受けながら)、プラーナ貯蓄をどんどん進めてください。
 
 サビカルパ以上のサマージに入るようになれば、ときどき無念無想の状態を経験できるようになり、次第に長く続くようになります。そのとき、サマージ意識は猛烈なエネルギーに晒されており、圧倒されるような意識の中での無念無想を経験するのです。静寂で薄っぺらな無念無想ではありません。眠っているときの意識ともぜんぜん違いますよ。
 
 
 
回答例の目次へ戻る