回 答 例 6
 
 
問題 6
 「お酒を飲むと神のことを忘れるので瞑想修行者にとって飲酒は絶対に良くない」という考えがあります。これについてあなたの考えを述べなさい。
 
 
 
 
 
【回答例 6】
 
 これはインドの伝統的な考え方です。
 
 インドにも酒屋はあるんですけど、みんな、コソコソっと背中を丸めて買いに来ます。わたしも買いに行きます。すると、みんなととても仲良くなります。
 
 インド人は、なんとなく後ろめたいような罪悪感があるようです。伝統や習慣は、外国人から見ると不思議に思えます。
 
 インドは法律で飲酒を禁じていませんが、サウジアラビアのように法律で飲酒が禁じられている国もあります。サウジの日本大使館で勤務した経験のある知り合いは、日本に一時帰国してサウジに戻るときにビールをスーツケースに詰めてごちゃまんと持ち帰ったそうです。
 
 でもです。
 キリスト先生はお酒を飲んでいました。
 キリスト先生は、最高度の完全な聖者ですけど、「大酒飲み」と呼ばれたことを嘆いています(新約聖書)。
 
 日本人は、古代から、米で作ったお酒を神様に捧げてきました。
 不思議なことに、日本のお酒は、神様に捧げても失礼にあたらないのです。
 日本の神様は、これまた、大酒飲みときてますので(古事記)、お酒を献上するのは礼儀にもかなうのです。
 
 ということで、飲み過ぎなければ、日本のお酒と、キリスト先生が飲まれたワインは、別に、瞑想の障害にならないと断言できます。
 
 その他のお酒は、わかりません。
 実験によれば、翌日の瞑想に影響がある場合もあるのかなあ? という感じです。ビールは、少量(350〜500ml)であればまったく障害になりません。でも、飲み過ぎると、やっぱり何か翌日の瞑想のフィーリングが微妙に変わります。
 
 日本酒(純米酒)は、精神を安定させ効果があるようで、翌日の瞑想の邪魔にはなりません。ゴルフプレーヤーのタイガー・ウッズ選手が、精神を安定させることが出来るという理由で日本酒を好んだことは有名です。
 
 こういう話も、お酒を飲まない人にとってみれば「酒飲みの自己弁護」だと思うでしょうけど、節度をもった飲酒まで「瞑想の障害になる」と云うのは、間違いです。
 お酒が好きな人は、お酒の種類を考慮して、度を過ぎないように楽しみましょう。
 
(追記)
 焼酎の是非は、わかりません。
 米焼酎なら、度を超さない限り問題ないです。
   これは、実験しました。
 安すぎるワインは、ちょっと影響あります。
   考えましょう。
 シャンパンはまったく影響ありません。
 スパークリングワインは安いのは、ちょっと影響します。
   考えましょう。
 日本酒も、純米酒でないものは、ちょっと影響します。
   かしこく選んでください。
 
 
 
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